リアル不仲のWエース4【THE RAMPAGE】

＊お手紙/リク ページ47

･某番組に出演したTHE RAMPAGE。







「えー、鈴本さん宛に、
お母様からお手紙が届いております」





『え……』





陸「だいぶガチの反応したね(笑)」








「僭越ながら私が代読させていただきます」





「大きくなったAへ。
THE RAMPAGEに加入して早九周年を迎え、もう十年。
あっという間の時間でした。




ダンスは元々近所のおじいちゃんがやってて、
その方と過ごす時間が長かったからか気がつけば、
あなたもおじいちゃんの手拍子に合わせて踊ってましたね。




あまりにも人見知りの激しいAを心配したおじいちゃんが
「月謝は俺が出すからAをスクールに通わせる！」
と宣言してからまさか数年でダンサーとして活躍すると思わず、
誰もが、兄弟で一番立ち回りの上手いあなたが、
生業の跡を継ぐのだと、親兄弟が揃って思ってしまってたので、
最初は、あなたの活動を否定してしまいました。




グループに加入するかしないかで、おじいちゃんが急逝。
武者修行その日だったこともあり、
あなたはステージに立つ前にその事を知って、
悲しみの中、おじいちゃんと世界でダンスを踊るという、
約束を果たすために、頑張り続けていましたね。




お空を渡ったおじいちゃんも、きっと嬉しいと思いますよ。




そんなキツイ時期に、私たちはあなたの活動を否定し、
どうしてもと聞かなかったあなたに残酷なことをさせました。
活動と受験を同時、落ちたら活動もさせない。
受かったら活動休止、休学すること無く完遂すること。
ダンスだけでなく、「EXILETRIBEの紅一点」ということから
あなたは数多くのメディアに引っ張りだこ。




きっと辛かったと思いますが、
それでもあなたは私たちの言った通りやり切り、
電話越しに「これで認めないとは言わせないから」と、
父に啖呵切った時には、この子は本当に成長したんだなと、
とても寂しくなったと同時に、嬉しかったです。




Aは普段、帰ってくることは無いですが、
もしも立ち止まりたくなった時、休みたくなった時には、
いつでも帰ってらっしゃい。




何を今更、と思うかもしれませんが、
私たちはずっと、あなたの家族です。




グループのこともあるでしょうから、
無理に結婚しなさいとは言わないし、
したくないならしなくていい。




無理に長く生きろ、なんて言いません。
ただ、母から一言。




幸せに生きなさい。




母より」









活動十年目にして初、母からの手紙だった。

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