リアル不仲のWエース4【THE RAMPAGE】

＊片隅/リク ページ33

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「『おはようございます』」





某日某所似て行われた新曲のミュージック・ビデオの撮影。



片隅、という楽曲の撮影で
全員がフォーマルなスーツに身を包んでいた。







瑠唯「Aちゃん、我々と同じスーツを着こなしてます」




『いぇーい、今回はスーツで〜す』




瑠唯「ドレスじゃないんだね」




『ドレスじゃなかった』




昂秀「チビのくせに」




『おいコラ、身長性別関係無いがな』




昂秀「(笑)」




『ほんとにアイツ生意気に育ちやがって(笑)』




瑠唯「(笑)」







今作はEXILEの「Ti Amo」のオマージュ作品。



また壱馬、北人、陸の三人が主演を務める映画の主題歌でもある。







壱馬「瑠唯さ〜ん！マウンテンゴリラ〜！」




『大声でそれ叫ぶなって！
今回初めましてのスタッフさんチラホラ居るんだよ！？』




壱馬「合わせるって〜！」




瑠唯「今行きま〜す！」




『無視すんな！！』








メンバー全員、カメラの外ではワチャワチャと過ごしているのだが、
いざ本番になってみると、雰囲気はいっぺん。




身長の関係も相まって、Aは真ん中でセンターとして踊る。







「で、こっちのカットはAちゃんをアップにするから、
後ろで踊ってもらうんだけど」




『はい』




「ここのシーンね、Aちゃんはカメラに手を伸ばして、
悲しげな表情を思いっきし出して欲しい」




『……悲しげ』




「そう。
女性にしか分からない悲しげな感じ」




『女とは……』







監督の指示にAは困惑しながらも、
いざ本番。




健太、樹、Aの三人がセットの中で撮影する中、
他のメンバーは見守る。






陸「ねぇ陣くん」



陣「なに？」



陸「面白くない？
ひらがな二文字ちゃんがバチバチの二人が残ってるの」



陣「やば、やっばぁ……(笑)」







中にはウケているメンバーも居るのだが、
Aはそのシーンを一発OK。



その光景を見てたメンバーは拍手喝采だった。








北人「やっぱ凄いわ！」







また女性との絡みのシーンでも、
唯一の同性を活かして、化粧直しを施している。







『私はイケナイ関係じゃないもんね』




北人「競うとこがそこじゃないってことだけは確か」




「『(笑)』」







これにて片隅の撮影は終了。



Aはホッとした様子で微笑んでいた。








『片隅。ぜひ聴いてくださ〜い』







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