64話 ページ15
・
ディオくんと別れて、
電車に乗った。
相変わらず私たちは1時間だけの関係だけど…
別れ際にディオくんが
「着いたら連絡入れてね。」と言ってくれた。
もう、ほんとに夢なのか現実なのか、
自分で分からなくなってくる。
家についてさっそく連絡を入れようとしたとき、
久しぶりに母からの着信があった。
めんどくさい…
なんて思いつつも、
渋々電話に出た。
『もしもし、A？しっかりやれてるの？』
いつも通りの小言。
「…やってるよ。」
『それならいいけど、そっちは都会なんだし、変な事件とかに巻き込まれたりしないようにね。』
「わかってるってば…」
『あんた鈍臭いんだから、騙されたりしないようにね。まさか変な男の人に引っかかったりしてないでしょうね？』
「……」
うるさいなあ…
さっきまで、ディオくんのことで頭がいっぱいだったのに…
一気に現実に戻された。
『それと、たまには帰ってきなさいよ。』
「わかったから！今、忙しいの。切るね！」
母の返事を待たずに、電話を切った。
母の小言は、私をいつもの平凡な女に戻す。
私は…ディオくんのことだけ考えてたいの。
電話を切ってすぐに、
ディオ君に連絡した。
A家着いたよ。今日もありがとう。
送ったトークにすぐ既読がつく。
ディオよかった。今日はもう寝るの?
「うそっ！嬉しい…！」
ディオくんからのメッセージに
思わず声が出る。
さっきまでの嫌な気持ちなんて
もうどこにもなくて、
ドキドキしながら返事を返す。
Aもう少し飲んでから寝ようと思う。
ディオ君はまだ、仕事？
って、
打ってから、すぐに消した。
仕事だってわかってても、
考えたくない。
ディオお酒、程々にね。おやすみ。
よかった…、
余計なこと送らなくて。
Aうん。おやすみ
缶ビールを片手に、
何度も何度も
ディオくんからのメッセージを読み返した。
私今、人生で一番幸せだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1791人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
太陽(プロフ) - はじめまして！読み出してすぐにどハマりして一気に読んじゃいました！長い間更新はされていないようですが、もう更新はされないのでしょうか？（ ; ; ）続きが気になりすぎて気になりすぎて…. (2021年6月22日 17時) (
レス) id: 51a9c9d2a6 (このIDを非表示/違反報告)
マ(プロフ) - こんばんは。どハマりして一気に読んでしまいました(T-T)！！！ジョンデのポジションも最高すぎます。。。！！ぜひみんなが幸せになってほしいです！T_T（笑）更新楽しみにしております！ (2018年11月27日 1時) (レス) id: bd554c2e10 (このIDを非表示/違反報告)
りさ(プロフ) - はじめまして！バイトの前に読み出したら続きが気になり過ぎてバイト中にコッソリ読み続けちゃいました！店長ゴメンなさいwギョンちゃんのお話だけど、個人的にベク推しな私…ベクちゃーん、もうべくちゃんとくっついてw楽しいお話ありがとうござます。 (2018年11月23日 1時) (レス) id: 3e50fa84d5 (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - お久しぶりです、お話の続きとても楽しみにしてたので嬉しいです！ありがとうございます(^ ^) (2018年10月29日 15時) (レス) id: e8df2da9bd (このIDを非表示/違反報告)
塩(プロフ) - ぱらちゃんさん» お久しぶりです！！コメントありがとうございますー！！長い間更新できたなかったのにまた読んでくださってありがとうございます！！がんばれます〜〜〜（ ; ; ） (2018年6月12日 23時) (レス) id: 2850fd4c89 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：塩
| 作成日時：2017年7月28日 1時
