79話ーセフンsideー ページ32
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ギョンスって人、
昨日の電話のこと何にも言わなかったんだ。
一度も連絡がないって聞いて、
ホッとしている自分がいた。
凄いな…、
ほんの一瞬でAさんの心に戻ってきちゃうんだもん。
いや、
初めからずっといるんだよな…
Aさんの涙を見て確信した。
「忘れちゃえばいいんですよ。」
そうだねって空返事して
目をそらすAさん。
そんなことできないくせに。
Aさんのすぐ隣にストンと座った。
A「あはは〜、ちょっと近いって〜」
ずずって、鼻をすすって、
無理やり笑ってる。
俺から距離をとって座り直すから、
またその隣にピッタリくっつく。
A「も〜〜〜〜」
って、また座り直したAさんを
端っこまで追い詰めた。
A「もう、座るとこないじゃん！」
「ここに座ってればいいじゃないですか。」
A「はいはい。わかったよ。」
呆れた顔してるけど、
従ってくれるんだ。
よかった。もう泣いてないみたい。
「じゃ、乾杯。」
A「ねえ、それぬるくない？」
「…ぬるいです。」
A「交換してあげる。」
「え？」
A「ぬるいビールなんて美味しくないんだから、飲めない人にはつらいでしょ。」
ほらって、
俺の手からビールをとって、
代わりに自分のをくれた。
さっきまで、俺が飲んでたビールに
口を付けてるAさんを見ただけで、
ドキンとした。
…小学生かよって自分で突っ込みたくなる。
「Aさん、」
A「んーー？」
て、こっちを向いた顔は、
いつもよりたくさん飲んでる
ビールのせいで少し赤くなってて、
目だって、なんかトロンてしてる。
その顔が可愛くて、
腰に手を回して、
自分の方にぐっとAさんを引き寄せた。
A「うわあ、ちょっと〜」
いつもだったら、
きっと怒るんだろうけど、
お酒のお陰か、
あんまり抵抗してこない。
「こうするだけですから。」
酔ってるAさんに甘えて、
肩に寄りかかった。
A「…なんか、男と女、逆じゃない？」
「いいんですよ。これが落ち着くから。」
A「ふふ、そう？変なの〜」
「今日はもう少し飲みましょう。付き合ってくださいね。」
A「それセフンくんが言う？」
Aさんがそんなこと言うから、
二人で顔を見合わせて笑った。
本当にあの人のことなんか忘れてくれればいいのに。
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サト丸21号地球防衛軍(プロフ) - 塩さん» はい！塩さんのとっても面白いですよー！また、新作楽しみにしていますので！ (2018年1月2日 20時) (
レス) id: 6ff5bc848a (このIDを非表示/違反報告)
塩(プロフ) - サト丸21号地球防衛軍さん» 先ほどもコメントさせてもらったのですが、久しぶりにロングインしたのでどちらもお返事遅くなってすいません！こっちも読んでいただけたんですね(T-T)ありがとうございます(T-T) (2018年1月2日 2時) (レス) id: 9c6b488e98 (このIDを非表示/違反報告)
サト丸21号地球防衛軍(プロフ) - 二人とも幸せになってよかったねぇ(T ^ T)泣きそうでした！ (2017年12月24日 1時) (レス) id: 6ff5bc848a (このIDを非表示/違反報告)
塩(プロフ) - たるぎ。さん» 初めまして！読んでいただいた上にコメントまでありがとうございます(/ _ ; )癒しだなんて、ありがたきお言葉です〜！！(T ^ T (2017年4月11日 13時) (レス) id: bba33da31b (このIDを非表示/違反報告)
たるぎ。(プロフ) - 塩さん、初めまして！こちらのお話オススメされて読んでみましたが、もうそれはそれはいちいちツボを突いてきてキュンキュン止まりませんでした…癒しをありがとうございましたTT (2017年4月10日 11時) (レス) id: b395b0233c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩
| 作成日時：2016年7月25日 22時
