66話 ページ17
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SE「家にあった荷物はどうしますか？」
「うーん。細々した物は捨ててって言ったけど、さすがにまだ必要なものはあるしなー…」
SE「今週末とか行きますか？」
「いや、いいよ。」
休みの日だと、
あの家にはギョンスがいるから。
「私、平日に有給とって行ってくる。」
SE「…そうですか。」
「そうだ。これ。」
SE「え？」
「家賃。と、生活費。」
SE「要らないですよ、そんな。」
「だめ。これはちゃんと貰って。じゃないとここに居れないよ。これはルームシェアなんだよね？」
SE「…わかりました。」
養ってもらうつもりなんてサラサラない。
やっぱりどうしたってここは他人の家って感じで…
家賃も生活費もちゃんと払って
家事だって、ちゃんとして…
私の家だって、自覚しないと。
そうでもしないと、
いつまでも気を使ったままでいそうだし…
ギョンスとも、初めはこんなだったっけ？
ギョンスと暮らし始めたのは、
もう何年前の話だろう…
『うわ、想像以上に散らかってる…』
『うるさいなー、文句あるなら出てってよ。』
『掃除のし甲斐がある部屋だな。』
『あはは、何それ。』
『いーから、Aは僕の邪魔しないで横にでもなってれば？』
『いいのー！？やったー！！！』
初めてギョンスが家に来た日を思い出す。
『そば湯でるよ。』
『何で。』
『僕の引っ越し蕎麦。食べるでしょ？』
『食べるー！！！』
『じゃあ、一緒に食べよう。』
『ねぇ…、これからもギョンスが家事してくれたりする？』
『うん。そのつもり。』
『…私、ギョンスが、来てくれてよかったかも…』
『あはは、単純だなあ。じゃあ、早速だけど、ルールは決めさせてね。』
『ルール？』
『1、僕の掃除の邪魔をしない。2、共同スペースは散らかさない。3…
『やっぱり、無理！！こんなやつと暮らせないよ〜！居候のくせに！』
『お金払ったんだから居候じゃないよ。ここはもう僕の家でもあるんだからね。』
ふふ…、
後から来たくせに、
ギョンスはその日から我が物顔だったっけ。
…私は初めから、
ギョンスに頼りっきりだったな。
「ねえ、セフンくん。家事の分担決めようか。」
SE「俺がやりますよ。」
「だから、ルームシェアでしょ？私にもちゃんとやらせて。」
SE「わかりましたよ…」
ギョンスに甘えてた自分を
断ち切らなきゃね…
もう、私の側には
ギョンスはいないんだから。
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サト丸21号地球防衛軍(プロフ) - 塩さん» はい！塩さんのとっても面白いですよー！また、新作楽しみにしていますので！ (2018年1月2日 20時) (
レス) id: 6ff5bc848a (このIDを非表示/違反報告)
塩(プロフ) - サト丸21号地球防衛軍さん» 先ほどもコメントさせてもらったのですが、久しぶりにロングインしたのでどちらもお返事遅くなってすいません！こっちも読んでいただけたんですね(T-T)ありがとうございます(T-T) (2018年1月2日 2時) (レス) id: 9c6b488e98 (このIDを非表示/違反報告)
サト丸21号地球防衛軍(プロフ) - 二人とも幸せになってよかったねぇ(T ^ T)泣きそうでした！ (2017年12月24日 1時) (レス) id: 6ff5bc848a (このIDを非表示/違反報告)
塩(プロフ) - たるぎ。さん» 初めまして！読んでいただいた上にコメントまでありがとうございます(/ _ ; )癒しだなんて、ありがたきお言葉です〜！！(T ^ T (2017年4月11日 13時) (レス) id: bba33da31b (このIDを非表示/違反報告)
たるぎ。(プロフ) - 塩さん、初めまして！こちらのお話オススメされて読んでみましたが、もうそれはそれはいちいちツボを突いてきてキュンキュン止まりませんでした…癒しをありがとうございましたTT (2017年4月10日 11時) (レス) id: b395b0233c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩
| 作成日時：2016年7月25日 22時
