夢主がおかえりを言われるだけ ページ1
[ケチャップ]
…ガチャ。
「おっ、A。おかえり。」
ソファの上には本を読んでいるケチャップがいた。私のために待っていてくれたのだろうか。
「ほら。風呂入ってこいよ。寝る準備はしてあるからな。」
なんだか、すごくあったかい。誰かが待っていてくれるだけでこんなにもあったかくなれるなんて。私は思わずありがとうとつぶやく。
「そりゃあ、どういたしまして。」
[インク]
「A!おかえりぃーっ!!」
ドアを開けた瞬間、インクがとびついてくる。痛いと引き剥がそうとするも、力が強くて中々取れない。一旦離れてと言うとようやく手を離した。
「だって、Aって最近すぐ出かけるでしょ?朝早いし、夜も遅いし。…今日は早く帰ってきてくれたけどね?でも!Aが足りないんだよ!」
たしかに、最近はこちらの事情というものに振り回されてばかりだ。私がやっぱりインクが足りないと言うと、インクは喜んで抱きしめてくれた。
「えへへ…。やっぱ、Aはあったかいなぁ…」
[エラー]
「…あァ。…。」
エラーはそれだけ言って手元のあやとりに戻ってしまった。私が何かを待っているように感じたのか、エラーは再びこちらを向いた。
「…な、なンダよ…。」
私が言って欲しいと言うと、エラーは必死に照れていることを隠しながら言ってくれた。
「…オ…おかえリ…。A…。」
[クロス]
「あっ、Aさん、おかえりなさい!お腹すいてますよね?今、ご飯作ります!」
私がドアを開けたと同時にクロスはソファを立ち、台所に向かった。私は先にお風呂に入ることにした。
寝る支度を終えると、いい匂いが漂ってきた。つられるようにクロスの元に行くと、テーブルに料理が並べられていた。
「Aさん、できましたよ!…美味しいですか?それはよかったです!」
[ナイトメア]
「今日は特別嫌なことがあったみたいだな?A。」
私がドアを開けて言われた言葉はこれだった。流石ナイトメア、というしかないのだが、せっかく忘れようとしていたことを思い出してしまった。私は顔を顰めていたのか、ナイトメアは言葉を続けた。
「忘れようとでもしてたか?そりゃあ、悪かったなぁ。」
ここまでだと心にくるものがある。私はおかえりを言って欲しいと伝えた。最初は無視を貫いていたが、やがてナイトメアが折れて小声で言ってくれた。
「はぁ…。…おかえり…。A。」
ーーー
次に続きます
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ユキ - メア様に罵倒された時嬉しさの余り声にならない悲鳴を上げてしまいました...←メア様ガチ勢末期の末路です (2023年1月7日 3時) (レス) @page21 id: 785e1889ff (このIDを非表示/違反報告)
しおじょうゆ(プロフ) - 優兎さん» リクエストありがとうございました!2に伸びちゃって申し訳ない…。シスコンに…沿えていればいいなと!(?)思います! (2021年11月4日 21時) (レス) id: e1c0deab42 (このIDを非表示/違反報告)
ただの腐女子 - リクエスト採用されてるぅぅ?!なんやこれ!!最高すぎて死んだわ!!ありがとう!! (2021年11月3日 11時) (レス) @page47 id: e31c2f4ca4 (このIDを非表示/違反報告)
しおじょうゆ(プロフ) - ただの腐女子さん、インクサンズになったさん はい、お巡りさんでs((( お二人ともありがとうございました!よかったら見てください! (2021年10月27日 22時) (レス) id: e1c0deab42 (このIDを非表示/違反報告)
優兎 - えちょっと好きすぎるんですけど…リクエストですが、兄妹になってシスコン的なもの(語彙力)書いてほしいです!いやほんとダメだったらいいです…図々しくてすみません (2021年10月25日 20時) (レス) id: 35ef71b938 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しおじょうゆ | 作成日時:2021年8月19日 22時