こーひーのあとはしゅがーで【F】 (ページ7)

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「….っぷ！！ハハハッ！！」

私の大好きな幻覚の彼は
満面の笑顔で私の前にしゃがみこむ。

なかなかおもしろいねぇ〜って
いひひって笑っている彼。

「幻覚じゃないよ？」

しゃべってる。

幻覚がしゃべってる。

幻覚がしゃべることってないよね？

もしかして、
ほんとにもしかして、
本人？

「っていうか、びちょびちょじゃんか。こんな大雨の時にでてきちゃだめだよ〜」

いまだに目の前に起きていることが
現実かどうかわからない。

なのに、彼は淡々と話かけてきて、
仕舞いには、鞄の中にいれてあっただろう
ハンカチで私の髪をわしゃわしゃしてきた。

今季節の変わり目だから特に気をつけなきゃじゃんかってぷすっとしながら、
私が今まで画面でしか見たことなかった
くしゃっとした笑顔で話しかけてきた。