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「はぁ！！？？ふっかさんと？」
「ちょっと！声が大きい！」
いつも華の金曜日はここの居酒屋で
日々の鬱憤を晴らそう会を開催している
高校時代の頃からの大親友の友梨との飲み。
先日の一件をどうしても
自分の中で消化することができずにいて、
オタ友に話すことなんて到底できなかったから
「それって運命じゃん〜〜」
目の前に座っている友梨は
お酒の力もあって、目をとろんとして
頬杖をついてこちらを見つめてくる。
「なわけなーいでしょ」
なにを言っても
こっちのことに関して全く耳を貸さない
「でもさー、ほんっとに、その瞬間にそこにいなきゃ起こらなかったんだよ？」
「んーまぁね？でもそれと運命はちがうでしょ」
そう、運命じゃないって分かってる。
ここは少女漫画じゃないってさすがに
そこまで夢見ないように今までだってしてきた。
これからだってそう。
妄想はしない方がなんか自分にとっては良い気がしてね。
アイドルとファンの関係で十分。
ふっかさんがずっとアイドルでいてくれれば。
「そんな生きがいの中心の人とよりによって会うは、もう一生ふっかさんだね、推しは」
「それはもー推しますよ、一生」
「これで、もっと彼氏作りが遠のくわぁ〜〜どうしよ、私が一生色々付き合ってあげなきゃじゃん」
「そんな嫌な顔しないでよ〜友梨〜〜」
「Aに会って最初くらいから面倒みる覚悟はできてるから〜だいじょうぶですよーだ」
友梨には本当に感謝しかない。
会社の愚痴も色々ぜんぶ聞いてもらっちゃってるし、
こうやってオタクを全開に披露できる。
口ではいやだーとか言いながら、
結局はきちんと面倒みてくれるしね笑
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作者名：あや | 作成日時：2022年10月11日 20時
