君の笑顔は After...

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大ちゃんへの好きは増えるばかり。

でも、告白する勇気は減るばかり。




６年生から中１にかけては、ずいぶんネガティブな男になってしまった。


しまいには好きな人にまで心配され、もうどうすればいいのか分からない状態に。



有岡「伊野ちゃん…最近元気ないよね」

ある日の帰り道、そう聞かれた。


伊野尾「んー…そう？」

有岡「うん。なんかあったら言ってね」


大ちゃんには相談したいけどできないんだよ…




伊野尾「ん。ありがと。

あ、大ちゃん今日もコクられてたね」


話をなんとか変えようとして、咄嗟に出た言葉。

あーもうバカ。なんでわざわざ自虐的な話題を…



有岡「あー…うん。」




ん？なんか、いっきに暗くなった…？


伊野尾「た、大変そうだよね。

大、丈夫…？」






そう言うと、急に大ちゃんの足が止まった。


伊野尾「？ 大ちゃん？」





そして、俯いて泣き出してしまった。

涙が、乾いたアスファルトにポツン、ポツンと落ちていく。

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