貴方専用セラピスト【赤】

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Aside









A「 来ちゃったな… 」






予約時間五分前にお店に到着。






またまた亜子ちゃんに全部お任せ、というか勝手にやってくれたから、






どんなコースなのか分からない。






でもこの日のために仕事を頑張ったと言っても過言では無い。






A「 …よし 」






緊張する気持ちを抑えながら、エレベーターに乗る。






そんなに大きくないマンションだから、エレベーターも小さくて。






ダイキさんと乗った時は肩と肩が触れてたな…。






4階に着いて右。






木目調のドアを開ける。








ふわりといい匂いが広がって、何もされてないのにリラックスしてしまう。









店内はゆったりとした洋楽のBGMが流れている。









中に入ると、受付で作業していた茶髪の男性が振り向く。






ジュンタ「 こんばんは。予約されてる方ですか？ 」






A「 はい、Aです 」






ジュンタ「 Aさん…少々お待ちください 」






中性的な顔立ちをしているその人は、とても顔が整っていて。






綺麗、という印象。






ジュンタ「 シゲ、お客さん 」






ダイキ「 なにージュンタ…あ、Aさん 」






A「 こんばんは 」






ダイキ「 ふふ、ちょっと待ってて 」






奥から出てきたダイキさんは、パッと笑顔が咲いた。






また、部屋の奥の方へ行ってしまったけど。






ジュンタ「 ったく、お客さんをほったらかしにして… 」






A「 あの、 」






ジュンタ「 あ、ごめんごめん。座っててええよ 」






促されるまま座ると、彼は私の前に座ってきた。







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