貴方専用セラピスト【赤】

15 ページ16

Aside









A「 ん… 気持ちいです 」









ダイキ「 ふふ、 」









ローズマリーの匂いが部屋に広がる。









背中に広げたオイルを、ダイキさんが優しく浸透させるように滑らせる。









顔を横に向けると、丁度ダイキさんの膝が。









少し目を上に向けると、目が合う。









A「 …ぁ、すいません 」









ダイキ「 いえ、」









ふと目を逸らして目を閉じる。









…ドキドキする。









そんな気持ちを他所に、大きな手が首から背中、腰へと這う。









A「 …っ 」









ダイキ「 くすぐったい？ 」









A「 ちょ、っと 」









ダイキ「 じゃああんまり触れやんときます 」









ふわりとタオルがかけられて、右腕に触れられる。









A「 …ダイキさんって、おいくつなんですか？ 」









ダイキ「 28です 」









A「 えっ…意外 」









ダイキ「 Aさんは？ 」









A「 25です 」









ダイキ「 え、25なん？若いなあ 」









A「 ダイキさんも若いですよ 」









ダイキ「 まあジュンタが一番年いってるからな笑 」









A「 え…ジュンタさんも同い年くらいかと 」









ダイキ「 彼奴30超えてんで？笑 」









A「 えっ…凄く綺麗なのに 」









話してる間にも、ダイキさんの手は二の腕から手のひらへと進む。









腕がダイキさんの膝の上に置かれて、熱が伝わってきそうで。









ダイキ「 …気になる？ジュンタの事 」









A「 えっ… 」









きゅ、とぎこちなく結ばれたのは、恋人繋ぎ。







.

16→←14

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す