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リュウセイside
薄暗い店内に入ると人はまばらに居て、
その中で奥のカウンター席に座ってる女の人を見つける。
…アレか。
怪しまれないように、一つ空けて隣の席に座る。
リュウセイ「 スクリュードライバーお願いします 」
マスター「 畏まりました 」
チラッと横を見ると赤いワンピースに赤い口紅をしていて、
綺麗、というより魅力的な感じ。
随分若い愛人やな。
マスター「 お待たせ致しました 」
目の前に出される飲み物。
ウォッカをオレンジジュースで割ったもので、仕事の時に必ず飲むやつ。
このカクテルの意味は、まあ、また後で。
1口飲むと甘酸っぱい味が口の中に広がる。
リュウセイ「 うま、 」
見せつけるように飲めば
アヤ「 …見ない顔ね？ 」
ほら。
簡単に寄ってくる。
リュウセイ「 今日初めて来たんです 」
アヤ「 …隣行ってもいいかしら？ 」
リュウセイ「 勿論 」
大胆な人やな。
隣に詰められると香水の甘い匂いが鼻をかすめる。
…あんま好きちゃう、この匂い。
アヤ「 お名前は？ 」
リュウセイ「 リュウセイです 、そちらは？ 」
アヤ「 アヤって呼んで 」
リュウセイ「 アヤ…ええお名前ですね 」
初めて聞いたかのような嘘のリアクションを取って、距離を縮めていく。
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作者名：shii | 作成日時：2020年6月20日 15時
