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ノゾムside









ノゾム「 どうやったらタカヒロみたいに強くなれるん? 」









タカヒロ「 んな事言われてもな〜 」









俺別に強ないで?






なんて言うけど、俺の中で1番強いのはタカヒロしか居らん。









勿論他のみんなも強いけど、タカヒロは肉体的にも精神的にも強い。









感情が無いっていうか、人を倒す事に対して迷いが無いから。









ノゾム「 俺も強くなりたい 」









タカヒロ「 ノゾムは十分強いやんか〜 」









ノゾム「 やけどタカヒロの方が、 」









続きを言おうとしたのに、言えなかったのはタカヒロが俺の頭を撫でたから。









.









タカヒロ「 … 俺みたいな人になったら、後戻り出来ひんくなるからやめとき? 」









ノゾム「 え? 」









無表情でそう言うタカヒロは、何を考えてるか分からへん。









ノゾム「 それってどういう、 」









タカヒロ「 よっしゃ、腹減ったし朝ご飯食べよか! 」









言いかけた言葉を遮るかのように、




そのままタオルで頭を拭きながらトレーニング室を出てったタカヒロ。









…何やったんやろ。









グルグルと頭を回転させて、さっきの言葉の意味を考えるけど、









ノゾム「 …ま、分からんくてええか 」









分からない方が良いのかもしれへん、きっと。









後を追いかけるように、俺も部屋を出ていった。

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作者名:shii | 作成日時:2020年6月20日 15時

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