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タカヒロside
タカヒロ「 え? 」
A「 相手、して? 」
ノゾム「 …マジで 」
おお、これは珍しい。
昔小さい頃に2人で良く戦闘ごっことかしてたなあ。
そん時はまあ、俺も男やから力も違うし、
Aの事負かして泣かしてた記憶がある。
今はそんな面影もないし、大人になってもうたな。
…おじさんちょっと寂しかったり。
A「 タカヒロ強いし、練習相手に丁度いいから 」
タカヒロ「 おーおー!やったろやないか 」
舐められたもんやなあ。
ノゾム「 ちゃんと加減はしたってや? 」
タカヒロ「 本気や本気 」
A「 何も持ってきてないけど 」
タカヒロ「 …じゃあ俺も素手でやろか 」
流石に武器も何も持ってない子にあの棒は使われへん。
久々やなあ、素手で戦うの。
こういうんはダイキとかアキトが得意やから、
偶に素手での戦い方を教えてもらってたりしたっけ。
タカヒロ「 手加減せえへんで 」
A「 私も 」
距離を取って拳を構える。
しん、とした静かな時間が流れる。
相手がいつ動いてくるのか、真正面から来るのか。
Aの目を見て読みを考える。
…ええやん、本気の目しとるわ。
逆に相手が俺やなかったらこんな綺麗な子に見つめられるんが苦痛なんやろなあ。
気を抜けば吸い込まれそうな目しとる。
さあ、いつ動く。
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作者名:shii | 作成日時:2020年6月20日 15時