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トモヒロside
目の前に飛び込んできたのは、今にも泣きそうなアキトと、
腕に何かの破片が刺さっているリュウセイ、
そんな悲惨な光景やった。
トモヒロ「 リュウセイ！ 」
直ぐに駆け寄って腕の状態を見る。
…阿寒、細菌が入ってもうてるのか腫れてきてる。
直ぐに応急処置に取り掛かる。
トモヒロ「 じっとしてて、 」
リュウセイ「 いった！ 」
ジュンタ「 …タカヒロは？ 」
アキト「 タカヒロっ、爆発に巻き込まれてっ 」
A「 …この部屋？ 」
散乱していて、酷い状態や。
ダイキ「 アキト泣くなもう！ 」
ノゾム「…探そ 」
大丈夫、あのタカヒロがこんな事で息絶える訳があらへん。
あらへんけど。
ジュンタ「 …酷い有様やな。 」
A「 アキト、しっかりして 」
アキト「 …ごめん 」
ダイキ「 タカヒロ！早う出てこい！ 」
ノゾム「 …お願い、タカヒロ 」
皆で手分けして探す。
リュウセイの腕に包帯を巻いて、何とか血は止めることは出来た。
治療セットは簡易的なものしか持ってきてへんから、
後は家でこの破片も何とかするしかなさそうやな。
ノゾム「 タカヒロ！馬！ 」
ジュンタ「 ここで弄んな 」
ガタッ
ノゾム「 え、タカヒロ？ 」
タカヒロ「 誰が、馬や… 」
瓦礫の下から声が聞こえてきて、隙間から手が伸ばされてくる。
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作者名：shii | 作成日時：2020年6月20日 15時
