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アキトside
リュウセイ「 っ、 」
アキト「 リュウセイっ、 」
爆発と共に飛び散った扉の木片が、リュウセイの腕に刺さってもうた。
すぐに着ていたシャツを引きちぎって、圧迫止血する。
アキト「 大丈夫、すぐダイキ達来るから 」
リュウセイ「 ごめ、」
中を確認したいけど、リュウセイを放って置く訳にはいかへん。
幸い、腕以外に傷は無さそうやし良かった。
リュウセイ「 タカヒロは、 」
アキト「 ええから今は自分の心配！ 」
腕は真っ赤になっていて、ワイシャツはもう使い物にならへん。
リュウセイ「 …お陰で眠気覚めたわ笑 」
アキト「 阿呆！眠気どころちゃうわ！ 」
へへ、と力無く笑うリュウセイ。
太い血管の隣、ギリギリの所に刺さってるから、
もしかしたらそこも傷ついてるかもしれへん。
もう一度ワイシャツをちぎって、腕に巻き付ける。
アキト「 くっそ、」
生憎、さっきの衝撃でインカムは使い物にならへん。
どうしたらええねん。
ターゲット倒す前にここでつまづいてどないすんねん。
こんな時、何も出てこうへんのが悔しい。
泣きそうになりかけた、そんな時やった。
ダイキ「 アキト！ 」
ダイキの声を筆頭に、皆が走ってくる。
…阿寒泣きそう。
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作者名：shii | 作成日時：2020年6月20日 15時
