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タカヒロside
自分の身体には指1つ触れさせたないのに、左頬を触ると手には血がベッタリ。
幾ら女とはいえ、生きて返す訳にはいかへん。
タカヒロ「 手抜かへんで 」
一歩前に出ると、察したのかアキトとリュウセイは部屋の外へ。
…2人きりの方が逆に燃えるやん？
それに、この部屋には壁や天井に爆弾が仕掛けられてるみたいやし。
タカヒロ「 来いや 」
アヤ「 っ！ 」
挑発してみると、俺目掛けて数発撃ってくる。
撃ちなれてないんか、全然定まってへん。
タカヒロ「 その銃、使い慣れてへんと暴発すんで？ 爆弾に当たってまうで〜 」
アヤ 「 …っ、 」
動揺したのを見逃さずにジリジリと詰め寄る。
タカヒロ「 愛人かなんか知らんけど、俺に当たったんは残念やなあ 」
本間に残念。
棒を振りかぶり相手の頭にぶつける。
ガンッと固い音がして、その場に倒れ込む。
気が済まんくて何回も棒で殴る。
何回も。
タカヒロ「 これで終わりー？ 」
動かなくなっちゃったな。
なんや、見掛け倒しやな。
タカヒロ「 終わった！ 」
廊下にいるリュウセイ達の所に戻ろうとすると、
アヤ 「 …っふ、 」
何や生きてたのか。
動く気配がして後ろを振り返る。
タカヒロ「 なっ、 」
相手が持っていたのはボタン。
阿寒、まずい。
部屋に設置されてあった爆弾のスイッチや。
カチッと押されると、一気に目の前が白くなる。
アキト「 タカヒロ！ 」
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作者名：shii | 作成日時：2020年6月20日 15時
