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トモヒロside
トモヒロ「 …どうかした？」
A「 絶対に後ろ振り返らないで、私の話聞いて 」
トモヒロ「 え？ 」
アキト「 え、なに？どうしたん？ 」
A「 4人、多分2人は何か武器持ってるかも 」
一瞬にしてアキトと俺の顔が変わる。
足音何て一切聞こえなかったし、
気配すら気づかんかった。
それと同時に、只者では無いということが分かる。
それに気づけるAちゃんって、なんなんやろ。
凄い通り越して怖さが勝ってまう。
アキト「 おいおいマジか 」
トモヒロ「 …俺何も持ってきてへん 」
A「 大丈夫、ナイフ持ってるから 」
そう言ってぽんぽん、と履いているスカートを叩く。
中に忍ばせてるってことね。
アキト「 どうすんねん 」
A 「家バレても困る、そこの角曲がったら一気に 」
アキト「 了解 」
トモヒロ「 わかった 」
…正直武器も何も無い俺なんて役に立つんやろか。
A「 トモヒロ、これ使って 」
そう言ってサッと俺のポケットに入れたのは失明する劇薬が入った入れ物。
トモヒロ「 これ、 」
A「 この間使ってた余りだけど、まだあるから 」
トモヒロ「 …ありがとう 」
アキト「 よっしゃあ、やりますかあ！ 」
角を曲がった途端に、2人の目の色が変わった。
…こんな危険な状況なのに、ゾクゾクしてる俺は異常なんやろか。
…異常なんやろな。
緩む口角を抑えて後ろを振り返る。
トモヒロ「 容赦せんから 、」
.
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作者名：shii | 作成日時：2020年6月20日 15時
