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トモヒロside
アキト「 いっぱい買えたな！ 」
A「 アキトほぼうどんじゃん 」
トモヒロ「 重いって〜 」
3人で仲良く夜の道を並んで歩く。
街灯は疎らにあって、道が少し薄暗い。
俺らの家は入り組んだ奥の方にあるから尚更。
けど空を見上げてみると雲ひとつ無くて、
綺麗な満月が顔を出している。
アキト「 ちゃんとトモヒロの為にケーキ買ったし 」
トモヒロ「 ありがとう笑 」
A「 ふふ、良かったね 」
袋を持ってない反対の手はAちゃんの手。
少し小さくて、暖かい手は、女の子なんやなあって実感する。
アキト「 しっかしこんな時間でも暑いもんは暑いな〜 」
トモヒロ「 せやな、もう夏やしな 」
今年の夏は何するんやろか。
去年は皆で海に行ったなあ。
と言っても俺は泳げへんし何より焼けたくないからって、パラソルの下にずっと居ったけど。
そんな俺を見兼ねて、Aちゃんはずっと隣に居ってくれてたっけ。
2人で貝殻集めたり、かき氷食べたり。
こんな俺にでさえ普通に接してくれるAちゃんは、
本間に優しい子なんやと思う。
思い出すようにAちゃんの顔を覗いてみると、
何故か険しい表情をしていた。
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作者名：shii | 作成日時：2020年6月20日 15時
