【名探偵コナン】【文スト】名探偵の親友は武装探偵社員Ⅱ (ページ3)

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『＿＿貴方方の上司が潜入先の組織に情報をリークしていた、という確実な証拠が入っている。』

「上司？公安に裏切り者が！？それは本当なのか！？」

『信じるか信じないかはあなた次第、って言ったでしょう。…本当ですよ。名前とか素性も一緒に入ってます。』

「………何故君はそこまで？」

どうやら信じてくれるみたいだ。

この件で私が嘘をついても、私になんの利益も生まれないと思ったのだろう。

『ただの拾い物、ですから。』

その情報を手に入れたのは、本当に偶然だった。

あの一件の少し後、仕事中に突然太宰さんがいなくなり、探しに出たら案の定廃工場で首を吊っていた。

それを止め、帰ろうと踵を返しかけたのだが、そこでスコッチ…諸伏景光をその上司が組織の人間に売っていたのを目撃したわけだ。

そのままスルーするのもなんだか申し訳なくなったので、その場で録音、同時に写真に収めたのだ。

君は随分とお人好しだね、なんてその場にいた太宰に言われたのを覚えている。

だから、この情報は単に拾い物。

自分から積極的に集めたものでは無い。

……まぁ、名前や素性は自分で調べたものだが。

『確かに私にとっては何も利益がありませんでした、その時は。でも今となってはやって良かったと思ってますよ、優秀な同業者ですから。』

「同業者？君は裏社会の人間ではないのか？」

それは元、の話だ。

現在は探偵社であって、裏社会の人間ではないだろう。

『探偵なんでしょう？なら…』

＿＿＿推理してみてくださいよ。

「………はっ、上等。」

挑戦的な笑みで彼は笑った。

それは私に対しての敵意が無くなった、ととっていいだろうか。

彼の青い瞳をじっと見る。

……瞳の中にあるのは純粋な信頼、という感情で。

そっと異能力を解除した。

「その鎌はどこから？」

『説明が面倒です、タネがないマジックみたいなものだと思ってください。』

「おいおい…。」

異能力というものは実に不可解なものだ。

私が説明出来るようなことじゃない。

『…そろそろ帰ります、それなりの時間なので。』

「あぁ。じゃあシートベルトを…」

『徒歩で帰ります。』

「は？いや、今度は普通に…」

『結構です、初対面の方に家を知られるのはちょっと…』

「いや初対面じゃないし、俺警察…」

…ここまで言ってわからないのか、コイツ！！

『諸伏景光はアンタの幼馴染だろ！その幼馴染を売った奴を今すぐぶん殴りたくないのか！？』