【名探偵コナン】【文スト】名探偵の親友は武装探偵社員Ⅱ (ページ2)

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『なんの話ですか、スコッチ？お酒？何者って…こちらが聞きたいですよ、私はただの…』

「女子高生だって？茶髪に赤いその目…数年前の少女と酷似した顔立ち…。今お前の指紋と数年前に取っておいたあの髪の毛をDNA鑑定したらどうなるか…分かってるよな？」

『…は。』

…まさかそこまで調べられているとは思ってなかった。

流石に髪の毛を残していないか否かなんて気にしていない。

指紋なんて気にしてもいなかったから、車内ににはベタベタと私の指紋が付着しているはずだ。

『…降参です。まさかここまで調べているとは思いもしなかった。』

「諦めたか？ならいい。…このまま署に向かうぞ。」

チラと後ろを見て、銃を此方に向けたままゆっくりと手を退ける。

そしてハンドルに手をかける。

…今。

『異能力…紅い死神。』

「っ、何を…！」

パチ、と指を鳴らし、異能力を発動する。

引き金を引く暇も与えず、車内で流石に鎌を振り回すのはどうかと思ったので、そのまま鎌を逆手に持って少し動かす。

銃口が私の膝の上にゴトリと落ちる。

「っ、どこから！？」

『…動くな。』

出処が分からない鎌に安室さんが驚いているうちに、彼の首元に間髪入れずに刃先を向ける。

これで立場は逆転した。

『私がそのスコッチとやらを助けたのが分かったからって、調子にのるなよ、降谷零。』

「っ、」

暗にお前の所属先も、素性も知っていて何時でも此方だって潜入先にだってチクることが出来るのだと伝えると、彼は冷や汗を流した。

「っ、殺すなら殺せ、情報は一切吐かない！！」

『………殺す？ …別に私は貴方を殺すつもりはないさ、今はそんなこと出来る立場じゃあない。』

「なら…」

『これを渡すためだよ。』

隠し持っていたUSBメモリを放る。

「…これは？」

『君のお仲間さん、なんでNOCだとバレた？』

「それは…」

『分からないだろう？証拠がない。で、これが証拠だ。』

「は？」

『信じられないならとっとと自分の犬小屋にでも帰って調べなよ、公安の犬さん。信じるか信じないかは貴方次第、ってやつだけど、一応話すよ。』

『…今なら取り押さえられるだとか、余計なことは考えるなよ、黙って聞け。もしそんなことしたらそのUSBメモリ、何がなんでもぶっ壊す。』

何処ぞの怪談番組の言葉を借りつつ、彼の膝にポトリと落ちたUSBメモリを指さしながら忠告した。

『そのUSBメモリには＿＿＿』