5.着替え ページ5
目を開けると、そこは知らない場所だった。
カーテンから柔らかい日差しが漏れて、ポカポカと暖かい。他にはクローゼットくらいしか物がないその部屋はとても殺風景だった。
私はその知らない部屋のベッドで寝ていた。
ふかふかな布団に枕。
触るだけで高級だと分かるそれに寝ていたのが申し訳なくなり、すぐにベッドから降りる。
軽く布団を整えて、部屋を出る。
ドアを開けた先も、やはり見覚えがない。
キョロキョロしていると、階段を登る足音が聞こえて、思わず壁の後ろに隠れる。
いや、隠れる必要はなかったのだろうが、知らない場所にいてなんとなく泥棒している感覚になっていたので、隠れてしまった。
息をひそめていると、後ろから声をかけられた。
｢どうして隠れているんだい？｣
｢！！｣
突然のことにビックリして、声すら出なかった。
バクバク音を立てて今にも旨から飛び出しそうな心臓を両手で抑えて、そーっと振り向く。
そこには、見覚えのあるピエロっぽい男性。
｢ヒ、ヒソカさん……｣
｢ゴメンね、そんなに驚くとは思わなかったんだ｣
謝られるとは思っていなかったので、戸惑いながらも大丈夫です、と答える。
そしてずっと思っていたことを聞く。
｢あの、ここって……｣
｢ボクの家だよ。キミ、泣いたら気を失うようにして眠っちゃったからさ、放っておくわけにもいかないしとりあえずボクの家に連れてきたんだ。知らない人の家なんて不安でしかなかっただろうね……ゴメンね｣
｢い、いえ。感謝してます。あのまま駅にいたら、制服だし間違いなく補導されていたでしょうから……｣
と、そこまで言って気づく。
そう、私は制服を着ていたはず。なのに今はネグリジェを身に付けている。
ブラジャーもしていない。寝るときは付けないから、彼なりの配慮かもしてないけど、でも！
まさかと思い、恐る恐るヒソカさんに問う。
｢あの……私の制服って……｣
｢ん？ああ、シワになると思って着替えさせたよ。ついでに洗濯も｣
｢着替えさせた！？ヒ、ヒソカさんが？｣
｢うん、ボク以外にいる？｣
｢いませんけど……！それって、下着っ……！｣
｢ああ、寝るときにブラジャーは窮屈だと思って外しておいたよ｣
｢〜〜〜っ！！！｣
顔に熱が集まるのが分かる。
今やっと思い出した。美羽が言っていたこと。
ヒソカさんは変態だと言うことを……
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食塩水(プロフ) - ななしさん» コメントありがとうございます！自分ではそう思わなかったので、そこまで気が回りませんでした……私としても、気持ちよく小説を読んでいただきたいので、すぐにCSSを変更します。不快にさせてしまいすみませんでした。変更したら読んで頂けると嬉しいです (2018年1月6日 23時) (
レス) id: d361a295b4 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - 面白そうで読もうとしていますがもじの全てに影が付いていて読みにくいのが気になります…。とても可愛いのですがちかちかして読みにくいです。自分で変更できるのでしょうか？ (2018年1月6日 22時) (レス) id: 85f7b49207 (このIDを非表示/違反報告)
食塩水(プロフ) - アメーバさん» コメントありがとうございます！ヒソカは原作でもかなりの戦闘狂なのに、作品内では戦闘シーンが今のところないのでヒソカらしいという言葉は本当に嬉しいです！何度も読み返してくださるなんて、作者冥利に尽きます…！感謝感激です！今後とも是非宜しくお願いします！ (2017年7月10日 17時) (レス) id: bc8e11eab3 (このIDを非表示/違反報告)
アメーバ(プロフ) - こんにちは！食塩水さんが作っているこの作品すごく好きです！ヒソカの良さ？みたいなのをうまく出せていてすごく面白いし、好きすぎて何度もこの作品を読んでしまいます！色々あるかも知れませんが、更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2017年7月9日 16時) (レス) id: 4bb4781fa9 (このIDを非表示/違反報告)
食塩水(プロフ) - あおさん» うわあああ！？ありがとうございます！そう言って頂けて嬉しい限りです……！最近何かと多忙なため、更新速度は今まで以上に落ちてしまいますが、精一杯執筆していきます！コメントありがとうございました！ (2017年7月3日 15時) (レス) id: bc8e11eab3 (このIDを非表示/違反報告)
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