カズの隣で…。☆kazunari ninomiya☆【Part1】 (ページ4)

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♯4 人見知り…？ページ4

(１年４組)

教室にはまだ誰も来ていなかった。

一番乗りってなんだか気持ちいい。

．

「７時半か…ちょっと早く来過ぎちゃったな…」

１人で暇だな、なんて考えていると、

ガラッと勢いよく開くドアの音が教室に響いた。

「！！」

．

．

相葉「あ……委員長…

ごめん…
驚かせちゃった？」

元気よく入ってきたのは、

同じクラスで、明るくて優しそうな人柄から、クラスでも人気者の相葉くんで。

私を見て元々真ん丸な瞳をさらにまぁるくする。

．

「相葉くんかぁ…びっくりしたぁ…」

．

．

雅「…今日、早いね。」

自分の席に向かいながら

不思議そうに私を見る相葉くん。

．

「あ、うん。今日委員会があって。」

．

．

．

雅「…そうなんだ……」

．

．

そんな世間話のような会話をした後、不自然な沈黙が続いた。

．

．

…ーダメだ……私、

沈黙に耐えられないタイプなんだもん。

．

．

「相葉くんはいつもこんな早く来てるの？」

なるべく自然に見えるようにそういうと

なぜかびくっとする相葉くん。

．

雅「…うん。…部活の朝練で…」

．

．

「あ、そっか。

…サッカー部も大変だぁ…」

って、ホントに思ったことを何気なく言っただけなのに

相葉くんは驚いた顔をして、いすが吹っ飛びそうな勢いで叫んだ。

雅「えっ！！」

．

．

「えっ…どしたの？」

．

雅「い…委員長

…俺がサッカー部って知ってたんだ…」

って、口をｱﾜｱﾜさせて言う。

．

「え…うん…」

．

．

だってキョオコが、サッカー部はイケメン揃いって相葉くんの事も騒いでたし…

．

雅「そっか…」

「うん、…」

……あ、また沈黙…

相葉くんて、そんなに話した事なかったけど

こんなに静かな人だっけ…？

．

人見知りなのかな…？

．

．

そんなことを考えていると、いつの間にか８時になっていた。

ヤバっ

．

「じゃあ私委員会行ってくるね」

雅「あっ……

えと…うん。」

躊躇いがちに瞳を揺らした相葉くんを残し、小走りに教室を出た。

．

．

あれ…さっき相葉くん何か言いかけた？…