カズの隣で…。☆kazunari ninomiya☆【Part1】 (ページ19)

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♯19 …避けてる？ページ19

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「ごめんね…カズ、態度大きくて…悪気は、無いと思うんだけどね…」

雅「……ううん、いいよ全然」

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．

雅「………それより、さ・・・」

「…うん？」

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雅「……い…委員長と二宮くんって、幼馴染み、なんだよね？」

そう尋ねた茶色い瞳が小さく揺れて

それと同じくらいのスピードで、微かに私の胸の奥も震えたような気がした

"幼馴染み"

それはきっと、ﾄﾓちゃんとｷｮｵｺみないな関係のことで…

長い間一緒にいるから家族みたいに気が許せて

なんでも分かり合える、

多分そんな関係のことを"幼馴染み"って呼ぶんだ

．

…だったら、私たちは？

小さい頃はよく一緒に遊んだけど

今はもう、

顔を合わすことの方が少ない…

そんな、ただのお隣りさん、みたいな関係の私たちは

今もまだ"幼馴染み"って呼べるのかな？

もしかしたらもう、そう思ってるのは私だけなのかもしれないって…

そう思う度に

心臓がｷｭｯと締め付けられるの…

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「うん…一応ね。」

でも結局は肯定したがってる自分が

すっごく、すっごく

惨めに思えるんだ

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雅「一応…？」

「うん・・・小さい頃はよく一緒に遊んでたんだけど、最近は全く…

学校じゃほとんど顔見ないしね」

そう言って笑った私は多分、めちゃくちゃぎこちない笑顔だったんだろうなって…

「……そう、なんだ」って困ったように俯いた相葉くんを見て思った

．

．

「あ、じゃあ私そろそろ帰るね。」

．

相葉くんと別れて校門へ向かって歩き出すと

さっきまで部活勢で騒がしかったはずの辺りにはもう誰もいなくて

オレンジ色に染まっていた空も、もうすっかり薄暗い

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結構長居しちゃってたんだなぁ…なんて思いながら

早足で向かった

校門の先に目をやると

．

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薄い鞄を乱暴に背負ったまま壁にもたれかかってる

見慣れた背中があったんだ

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