【ヒロアカ】ラストシーン【男主】第三幕 (ページ7)

今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:17,476 hit

102話絶対やだ。ページ7

割れた地面の下からさらに地面を持ってきたのか。

上に上がる気だな…!?

｢させるかァ!!｣

掴め!!エリちゃんを絶対に助けるんだ!!

治崎の技の衝動で吹き飛んだ岩にルミリオンのマントが引っ付いていた。

無意識だろう。エリちゃんがそれを掴んだ。

────『痛くて辛くて苦しんでる女の子を包んであげる為だ!!』

エリちゃんが掴んだマントを俺も掴み、エリちゃんを引き寄せ抱きしめた。

｢もう離さない…助けに来たんだから…!!｣

｢返せぇぇ！！｣

やばい、空中じゃ上手く身動き出来ない…!!

それでも!!

｢“眠り姫”!!“茨の大蛇(ソーンスネーク)”!!｣

俺は多分、想像してた以上の威力が出たんだと思う。

めちゃくちゃ空高く吹き飛んでる。

｢怪我も治ってる…エリちゃんの力なのか…？｣

今度は内蔵を引っ張られている感覚がした。

なんだこれ…!?

｢力を制御出来てないんだ。拍子で発動出来たものの、止め方が分からないんだろうエリ!!｣

治崎はさっきとは段違いの大きさに変わった。

｢呪われてるんだよそいつの個性は!!俺に渡せ！分解するしか止める術はない!!｣

｢絶対やだ。そうか…痛む前に戻してくれてたんだな…とっても優しい個性だ。じゃあ…それ以上のスピードで大怪我し続けていたら！…エリちゃん、力を貸してくれるか｣

俺はもう、死ぬ覚悟が出来ている。