144話 心配かけてごめんな ページ49
｢童話くん!!｣
｢王子!!｣
｢あー、うん、ここ病院だから静かにな｣
緑谷と焦凍を先頭にゾロゾロと入ってきたA組。
ほんと、病室広くて助かるな。
精密検査の結果や今後の事も説明すると、みんなは安堵の表情で息を着いた。
｢心配したんだからな！お前1人でシュレッダーとタイマン張るしテレビだからよく見えないし!!ヒヤヒヤしたぜ全く！｣
｢ごめん上鳴…｣
｢いやぁ！お前が無事ならいいんだ！｣
上鳴の言葉に頷くA組は、本当に仲間想いだと思う。
その中で、爆豪だけがずっと眉間に皺を寄せていた。
｢テメェ…シラケた戦いしやがって…なんだあの無様な殺し合いはよォ!!｣
｢爆豪!!王子だって必死だったんだ｣
｢うるせぇ!!納得いかねぇんだよ!!俺より強ぇクセにシュレッダーごときでそんな怪我負いやがって!!俺が殺したろか!?｣
｢……ん、と言うと？｣
｢かっちゃん、童話くんの事だいぶ心配してたようだね………｣
｢誰が心配するかこんなメンヘラ野郎!!クソみたいなこと言ってんじゃねぇよクソナード!!｣
｢……心配かけてごめんな｣
｢うるせぇわ!!｣
爆豪、ここ病院って知ってるかな。
俺は本当に申し訳なくて、おどおどと顔を上げると、切島や八百万達が何かを聞きたい顔をしていた。
つまりそういうことだろう。
隠す気は無い。この際全部話す。
｢童話、疲れてるところ悪い。俺達の質問に答えてくれるか？｣
｢もちろんだ。なんでも聞いてくれ｣
俺を、助けてくれた人達なんだから。
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作者名：roronoa | 作成日時：2019年4月14日 14時
