106話 ああ ページ11
童話side
あの後色んな書類を書かされて、結局帰ったのは夜だった。
クラスの奴らがめちゃくちゃ心配してくれたけど俺はエリちゃんの方が心配だった。
｢童話ー？大丈夫かよ？｣
｢ああ｣
｢あ、そういや轟と爆豪、明日仮免の講習なんだと｣
｢ああ｣
｢……1＋1は？｣
｢ああ｣
｢ダメだこりゃ｣
俺はわいわい言ってる上鳴達に悪いと思いながらも早々に部屋に帰って布団に入った。
だが目が冴えて眠れない。
結局次の日まで目を覚ましたままだった。
｢童話ちゃん、クマ出来てるわよ｣
｢ああ｣
｢…今日もダメっぽいわ｣
授業が終わると、直ぐに病院へ向かう。
エリちゃんが目を覚ますのをずっと待っている。
｢先生！｣
エリちゃんの病室から出てきた看護婦が何やら焦った顔して出てきた。
｢エリちゃん、目を覚ましました！｣
｢本当か!?すぐ行く!!｣
｢エリちゃんっ!?｣
｢君はダメっ！まだ面会禁止よ！｣
しばらくして看護婦さんからエリちゃんは元気にご飯を食べたと聞き、俺は帰った。
数日後はインターン組でサーのお葬式へ行った。
｢今日も寝てないでしょ｣
｢寝てないな｣
｢会話が成り立った!!久しぶり!!｣
ある日、昼に食堂で緑谷と飯を食べようと席を立とうとした時、青山が緑谷にチーズをあげた。
｢びっくりした!!チーズ!?｣
｢!?ゲホッゴホッゴホッ｣
｢大丈夫かい童話くん!?｣
なんだったんだ…。
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作者名：roronoa | 作成日時：2019年4月14日 14時
