真昼と比べないでっ… 【柊深夜】Ⅱ (ページ3)

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第三十話　深夜のキモチページ3

あれから一か月後、吸血鬼への襲撃が始まった

私と深夜は、途中で拾ったスーパーカーでグレン達月鬼ノ組の隊士達が集合する、海老名サービスエリヤに向かっていた

貴方「あー…めんどくさい…なんで私がアイツなんかのために……」

深夜「て、言いながらも手伝いに来るAは優しいよね」

貴方「なっ！？別にアイツのためじゃないから！！」

深夜「でも、僕Aのそういうところ好きだよ」

貴方「へ？」

深夜の急な発言に、間抜けな声が出てしまった

深夜「あはは、何その声wほんと、Aは可愛いね」

貴方「は、ちょ、え？！今日の深夜どうしたの？！好きとか可愛いとか…」

深夜「別にー。思ってることを言っただけだよ」

貴方「え？」

深夜「なんか、もうこの際だから言っちゃうね」

そう言うと、深夜は車を止めて、真剣な眼差しで私を見て言った

深夜「僕、ずっと前からAのことが好きだったよ。もちろん、今も好きだよ」

え＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

貴方「す、好きって家族としてだよね？」

うん、きっとそうだよ！深夜が私なんかのこと好きなはずないもん！！

でも、次の深夜の行動でその考えが吹っ飛んだ

深夜「ほんと、自分のことになると鈍感だなー…これでも分からない？」

そう言って深夜は前のめりになり、自分の顔を私の顔を近づけた

貴方「え、ちょっと深y(ﾁｭｯ」

私のセリフは最後まで言うことができなかった

私の口は、深夜の唇で塞がれていた

それが何なのか理解するまで、数十秒かかった

貴方「っ////」

理解した瞬間、私の顔に熱が集まるのが分かった

深夜「これで分かったでしょ、どっちの意味の好きか」

そう言って深夜は私にニコッと笑いかけた

貴方「な、なんでいきなり？////」

深夜「だって、あといつ言えるか分からないじゃん」

貴方「え」

深夜「だって、この戦いで死ぬ確率だってある。想いを伝えられないまま死ぬなんて嫌だから」

深夜は切ない笑顔でそう言った

貴方「わ、私も深夜のことっ…」

深夜に返事をしようと思ったが、深夜に遮られてしまった

深夜「言わないで」

貴方「え？」

深夜「すぐに返事が聞きたいわけじゃないから。この戦い、生きて帰ってこれたら聞かせて？」

貴方「うん、分かった。でも深夜、死亡フラグ建設しないでよw」

深夜「あは。いいじゃん」

深夜と他愛もない会話をしながら車を走らせた

その間もずっと、私の熱が引くことはなかった