記憶の欠片が４１つ ページ44
「あﾞあﾞ？
局中法度廃止？
土方頭でも沸いたか！！」
「Aちゃん！！
待つんだ！」
「でもっ……」
「Aちゃん」
「……」
チャキン
Aちゃんは刀を鞘に戻した
が、瞳孔ガン開きで、俺に問うて来た
「土方
どうして局中法度を廃止するんだ」
「武士らしくあるための鉄の掟がある前に俺らがしなければならねぇ事はなんだ」
「……近藤さんを命に変えてでも守ること」
「それはAだけでさァ」
「沖田は違うのか」
「いや、俺ァ近藤さん守るためと、土方暗殺でさァ」
「なるほど……」
「いや納得するところ違うから！！
トシ殺しちゃダメだから！！」
「「……ッチ」」
「何で舌打ち！？
Aちゃんと総悟トシ殺す気！？」
「とりあえずだ！
各々がてめェの局中法度を掲げ勝手にやれば良いじゃねぇか」
「……」
Aちゃんはスクッと立って俺の方に近付く
パンっ
俺はAちゃんにひっぱかれた
「…Aちゃん……！？」
「……好きにしたら良い
私はお前を副長何て認めない」
「………」
本当は副長じゃないんだけどね……はは……
Aちゃんはそのまま、部屋を飛び出した
「と……トシ……
ごめんな……
Aちゃん人一倍、トシの事、尊敬してて、
人一倍、トシをけなしてるが、
本当はトシの事好きだと思うんだ」
「……別に……」
「土方さん
……あいつ……
姉上の言い付け守ってるんでィ
……本当は、あいつ……
あんたの事好きだったんでィ」
え……
「……あいつ……
姉上があんたの事好きだったから……
あいつはあんたの事諦めたんでィ」
あいつ本当にモテんだな……
マヨラーのくせに……
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作者名：神無 | 作成日時：2016年3月17日 17時
