記憶の欠片が40つ ページ43
「ひ……た…
ひじ………た……」
誰だ?
「ひじかた………
土方!!」
「どうしたんだ…」
目の前に居たのは、髪を結ばずに、はだけた、Aちゃん
何?
夜ばよい?
「……土方忘れたの?」
「なにが」
「……きょ……今日が……」
え……?何この展開……
今から【ピー】や【ズドドド】な事や【アハーン】な事が起きんの!?
「髪を結う番だろう」
「え……?」
「忘れてたのか?
昨日といい、今日もおかしい……
やっぱり熱でもあるんじゃないか?
少し失礼するぞ」
そう言ってAちゃんは俺に馬乗りになった……
何!?
この生き殺し!!
ピトッ
「んー
熱はないな……
ただ、寝ぼけているだけか……
ん?
顔が赤い……
やっぱり熱?」
「ち……違ェよ……
今日はポニテで良いか?」
「土方がするのなら何でもいい
私の髪は、お前たちに結って貰うために伸ばした」
……ツンデレなの!?
銀さんツンデレ大好きなんだけど!
Aちゃんドストライクなんだけど!
「早くしろ
沖田にまた言われる」
「また?」
「……?
沖田を起こすのが、私の仕事
お前が言ったのだろう?
……ただでさえ私は仕事をサボりがちになっている
いつ、お前から士道不覚悟で切腹を勧告されるか……」
トンっ
「?
もたれられると、髪結いにくいんだが………」
Aちゃんは俺の胸板頭を押し付けてる
「……今日の土方はいつもと違う……
なら、私も違う……
十四郎……
なにがあっても、
本当に、なにがあっても、
生きろ……
私の屍を越えてでも……
近藤さんを……
総悟を……
十四郎は…
悩まなくて良い
十四郎が判断すれば、私たちは付いていく
副長が、命じれば、私たち部下が付いていく
……だから……
迷うな……
私は十四郎の側にいる
近藤さんの側にいる
近藤さんの隣が十四郎の居場所だ
……鬼神姫がそう言うんだからな
バラガキ」
Aちゃんは本当に野郎共の事を思ってんだな……
入れ替わって初めて解ったぜ
仲間を守ることに精一杯なんだ……こいつァ
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作者名:神無 | 作成日時:2016年3月17日 17時