記憶の欠片が38つ ページ41
「団長
あんたが捕まえてきた女逃げたってよ」
「えー
ちゃんと、見張ってなくちゃダメだよ
いくら怪我してて、力が出ないからって
俺の大切なオモチャなんだぞ」
女ですら無いんだな
憐れ
「ま、いっか
傷が治るまで、お預けだったし」
「そんなに嬢ちゃんがお気に召したのか?」
「あの齢で、俺よりをも凌ぐ強さ…
強い子供が産まれそう」
……スゴいゲス顔
あ〜あこりゃぁ団長に気に入られたか
いつもの癖が出なかったら良いが、
嬢ちゃんも災難だなw
「まぁ居場所もわかってるから良いんだけどねぇ
どーしようかな
精神から壊すか、それとも
闘いに対する快楽を与えるか…
阿伏兎はどっちが良いと思う?」
「どっちも酷な気がするんだが……」
「んー
正直、
どっちも面白そう
あんなに強いんだもん
そう簡単には壊れない……か
でも、壊れるときって直ぐだよね
あんなのポキッと折ってしまえば墜ちるところまで墜ちゃうからねぇ」
……嬢ちゃん憐れ
逃げて正解だったな……
「あ!そうそう
阿伏兎はあいつに手を出しちゃダメだからね」
「あーはいはい
団長のお気に入りには手ェ出しませんよ」
「そう
なら良いんだけどね」
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作者名:神無 | 作成日時:2016年3月17日 17時