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記憶の欠片が3つ ページ5

《人は自由ですよ


己の武士道を掲げ、


己のために律する


自由に生きて良いのですよ》


……誰かは知らない


でも……


大切な人に言われた言葉


……誰だか、本当に知らない


……ドーナツを見てもそう思う


見廻組副長の信女を見ても


懐かしいような……


見廻組の局長を見ると、何だか申し訳ないように思う


……それはわからない……


私は部屋に一旦戻り、


刀を手に、


見回りに出掛けるために沖田を探す


……が、見当たらなかった


……門のところへ、行くと、


沖田が居た


「やっと来やしたね


A」


「どこに居たの


探した」


「そーですかィ


行きやしょう?」


「うん」


……かぶき町……


私は……


ここでいろんな人に出会った


オカマ、極道、チンピラ、攘夷志士


いろんな人に出会った


「なぁA


団子屋に寄りやせん?」


「土方からサボらすなと言われている」


「ちょっとだけでさァ」


「………あなたのちょっとは信用ならない」


「Aの分まで奢りやすから」


「……本当にちょっとだけ」


「わかりました」


そして私は団子を食べている


「A


それ美味しいんですかィ?」


「三色団子は神」


「無表情で言われても……


一つくだせェ」


「……みたらし頂戴」


「ん」


「じゃあはい」


私は沖田のみたらしを一つ食べる


私は、三色団子を沖田に一つあげる


「おいおい


何イチャついてんだよ」

「ホントアル


サドのくせにキモイネ」


「旦那とチャイナ嫉妬ですかィ?


チャイナに至ってはざまァでさァ」


「何アルカ!!テメェ!!」


また始まった……


「仕方ねェさ」


「……心読まないで」


「顔に書いてありますよお嬢様」


「……」

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作者名:神無 | 作成日時:2016年3月17日 17時

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