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記憶の欠片が36つ ページ39

「…私が抗ったのは天ではない


自分です


奪う事しかしてこなかったこの手で何かを与える事ができるんじゃないかとね」


「……あなたがいくら頑張っても、国は変わらない」


「そうですね


あなたは何のために刀を振るう?」


「……あなたには関係ない」


「では、質問を変えます


武士道とはなんですか?」


「……私は武士じゃない


ただの操り人形


天のために仕え、


天のために死ぬ


この刺青はその意思表示」


「武士道とは何も国や主君に忠節を尽くす道だけを指すのではなく、


弱き己を律し、


強き己に近づこうとする意志、


自分なりの美意識に沿い精進するその志をさすのですよ」


「だから私には関係ない


……私は天のために生き、


天のために死ぬ


彼らに拾われたときからそう教えられてきた」


「人って思ったより自由なんですよ?」


「………自由など必要ない」


「悪の言う通りだ


貴様


今の立場をわかっているのか」


「朧様……」


「……骸は貴様の教えで、天を裏切った


お前は何がしたいのだ」


「愚問ですね


人は自由だ」


「ふん


悪」


「………__の暗殺できた」


「仕事が早いな


骸よりも早く済む


天もお喜びだ」


「天のために生き、


天のために死ぬ


それが私の…


悪の役目」


「ふっ


奈落三羽、指折りなだけある」


「……朧様よりも強くなってみせる」


「そうか


頑張れ


番は俺がしよう


お前はそろそろ眠れ


明日も早い」


「わかった」

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作者名:神無 | 作成日時:2016年3月17日 17時

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