記憶の欠片が35つ ページ38
ザシュ
私は、神威の腹を斬った
「……俺に一本入れるなんて……
俺ゾクゾクするヨ」
「……短刀は使い捨てだけど、この刀は使い捨てに出来ない」
「ふーん♪」
……戦場に似合わない……
彼も、たくさんの人を殺めてきただろうな……
傷付きもしただろう
「ねぇお姉さん!
俺たちに付いてこない?」
「……裏切れと?」
「まぁね」
「嫌」
……私は、この命を主君のために使う
「そっか
残念だなぁ」
……あの蒼い目に、私は吸い込まれそう
「ここで死んで?」
「!?」
神威は姿を見えなくなった
……そろそろヤバイわね
「ふぅ……」
全神経を、集中させ、
何もないところを斬った
ザシュ……
「なっ……」
斬れたのは、神威の服だった
「ふーん
勘で俺の気配を……ねぇ」
「……」
短刀はすでに、使い物にならなくなった
「これで、お前はもう刀しか無いわけか」
「馬鹿言わないで
短刀は使い捨て、」
私は背中から短刀を出した
「全身武器だねぇ」
「……あなたは夜兎?」
「君は?
地球産?」
「……残念ながらね
ふぅ……」
私は舞うように神威を斬るっ
「さすがは、真選組特別役職の局長補佐官殿
ナイフを扇に変えたら吉原で働けるよ」
私は無言で斬る
バンッ
「……え……?」
私……誰かに……
拳銃で撃たれた……
神威ではないみたい……
「え……?
おい…」
あ……まだ待って……
決着すらついてないのに……
私の意識は混沌の中に沈んでいった
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作者名:神無 | 作成日時:2016年3月17日 17時