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記憶の欠片が32つ ページ35

「……なにも望まない…なにもない……か……」


どうして、悪と呼ばれた私はそう答えたのだろうか……


……なにも望まないとは、昔の私…


近藤さんたちに拾われる前の私の考え


どうして……悪と呼ばれた人と同じ考えをしている?


………わからない………


「何を思い出したいのか、


何故、今になって、思い出そうとしているのか、


それすらもわからない」


私は気持ちを引き締め、お風呂場を出た


……この刺青は…私が小さい頃からあった


10年前より……


きっとあっただろう……


私は隊服に着替えた


……冬服ね


「…近藤さん


お風呂上がったよ」


「もう!


ちゃんと髪の毛乾かさないとダメでしょ?」


……オカン!


「ほらここに座って!」


ブォー


くすぐったい……


くすぐったいよ……


「ちゃんと、乾かさないと風邪引くからね」


「……うん」


「ん終わり


パーケンダッツ食べよっか」


「うん」


しゃりしゃりっ


「美味しいね」


「うん……


美味しい」


「それは良かった」


「悪ってどう言うこと……かわかる?」


「にくむ?


さぁ?


もし良かったら、にくむ?で資料室で調べてみると良いよ」


「うん」


「そうと決まれば、善は急げ!


行こう」


「うん……」


……この刺青の謎も、解るかもしれない

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作者名:神無 | 作成日時:2016年3月17日 17時

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