記憶の欠片が30つ ページ33
コンコン
「失礼します」
……神無と土方が入ってきた
「ってA!?
なんだその花束」
「知らない
部屋に置かれていた」
「差出人は?」
「霧……らしい」
「霧……ねぇ」
「土方は知ってる」
「いや生憎
お前は?」
「フルフル
私の知り合いにこんな粋な事をするやつはいない
近藤さんはストーカーだし
あんたは、マヨとタバコでしょ?」
「なんか…心に刺さった」
「とりあえず、この件は別に良い
……あとで燃やすし」
「…燃やしちゃうの?」
「こんな、意味不明なもの燃やすに越したことないでしょうに
……臭いものには蓋をですよ」
「……お前たまにキャラ崩壊するよな」
「ダメ?」
……今日も、あの夢を見てしまった……
後ろを向いた、人が私に話し掛けているの
私はずっと、後ろを向いた人を見上げている
「大丈夫ですか!?
Aさん!!」
「……あ……
なんでも……ない」
「………何か思い出したのか?」
「思い出した?
副長!
それってなんですか?」
「……A
雪城に言ってなかったのか?」
「言う必要もないと私が判断した」
「はぁ……
なんでもかんでも背負い込むな
もうお前は、一人じゃねぇ」
「………そ……うね」
私は話した、
鬼神姫だと言うとこも私が10年前より記憶が無いことも
「そ……うなんですか……」
「……これだから嫌だったの
訳を話せば、こんな顔するから
あなたもよ
……記憶がなくても別に良い
……
「どうして……
記憶がないのに剣術を?」
「知らないわ
……気付いたときから、私は人を殺めていた
この刀も、誰かの刀
私にはわからない」
「そう……ですか……」
「土方
私はちょっと体調が優れない
………今日は、書類だけを回して」
「ああ……
悪ィ」
「良い」
「私もてつだ……」
「あなたは見回りや素振りね」
「……はい……」
「……一人にさせて……」
「…ああ……
邪魔したな」
「……別に」
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作者名:神無 | 作成日時:2016年3月17日 17時