記憶の欠片が１６つ ページ19
私の威力に、短刀は耐えられなかった
私は折れた短刀を寺門さんに攻撃しようとしている男に投げつけた
見事ヒットし、指一本触れられていなかった
私はピストルを一丁出し
左手に短刀
右手にピストル
「ふふ……
三点の怪物並みね……」
自嘲気味に笑い、相手を斬って撃っての繰り返し
ぱちっ…
「！？」
弾が切れた……
私は折れた短刀とピストルをまたまた、
寺門さんに攻撃しようとしている相手目掛けて、
投げて寺門さんを守った
「……はぁ……はぁ……
次から次へと沸いて出てくるわね……」
残されているのは、足につけていたピストルのみ
「もう諦めては？」
「はっ
この私が？
ふざけないで
私は局長を……
副長を……
……近藤さんが私を拾ってくれたみたいに……
土方が私に守りたいものの大切さを…
御姉様が”生きる楽しさ“を教えてくれた…
沖田はサボり方だけどさ
でも……
私にとっては楽しい人たちだった……
斎藤も、
山崎も…
皆の居場所が
私は迷いなく、２丁のピストルを手に取り、応戦した
「寺門さん
そこから動いたらいくらあなたでも、命の保証はない」
ああ……
きっと瞳孔が開いてるだろうな……
だって、寺門さんが顔を青くしてるもの
パチンパン……
「っち……」
弾が切れた……
ザクッ……
腹に……
刀が刺さった……
「……ごめん……
まもれなかったや……」
私は倒れた…
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作者名：神無 | 作成日時：2016年3月17日 17時
