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未解決事件-12 ページ20

※年齢=日本表記



DL「貴方は…キムナムジュン。25歳。このグループのリーダー。そうですよね?」



「はい。」



時計の針がチクタクと一秒一秒聞こえる宿舎の空き部屋。俺と目の前に居るカンダニエルしか居ないこの小さな部屋に響くこの時計の音は、妙に奇妙。



DL「貴方は、6年前の誘拐事件について知っていますか?」



「はい。あの日は確か、テレビで見かけました。ちょうど、俺たちのデビュー3ヶ月後だったので…2013/06/13ではなかったですかね?」



俺がそう言うと、彼は自身の頬に開かれた手のひらを当てた。頬杖状態で俺にこう言ったんだ。



“随分、詳しく覚えていますね。”



その笑みには、何か深いものが詰まっているのか、とても不気味だった。



「物覚えはいい者なんですよ(笑)」



DL「そうなんですか。…。もういいです。ありがとうございます。」



“彼はさっさと帰れ”みたいな態度をこの俺に取る。イライラする。年下の癖に。たかが一個しただろうと、そんなものは関係無い。



年上は敬ってほしいものだ。

未解決事件-13→←第三章【証言】



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作者名:nagome★ | 作成日時:2020年1月4日 23時

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