未解決事件-7 ページ13
メモ帳を開く。ここのところの未解決事件の事がびっしりとまとまっている。
そんな黒だらけのページを数ページか捲って、オレンジの色で記されている“三人”の名前。どれも今日会いに行く人達の名前。
最初から気になっていたミンユンギ。彼は俺がアイドルやめたら刑事になるといったとたん、愛想を変えたんだ。距離のある接し方で、違和感を感じた。
キムテヒョン。彼のあの整いすぎている顔立ち。あの顔の割りにはおかしなことを言って俺を笑わしてきた。馬鹿馬鹿しい。俺はそんなにライオンのぬいぐるみで遊べる程自由じゃないんだよ。
パンさんから聞いたら、あの事件が起こったあの日、彼は元気を無くした。俺と会って久しぶりに元気になったらしい。怪しい…。
そして、パクジミン。あの顔で体はバキバキ。あの透き通った声にいつも俺を狂わせる。いつしかひとつ上の親しいヒョンと心を開きかけていたその時、彼のある仕草が…。
俺に向かってバイバイしている。しかも、左手で。彼は右利きだった筈。何故だ?そう振る彼の左手とは反対の手に、赤い痣が出来ていたらしい。
これも、パンさんからの情報。俺は彼らと一番近くにいるパンさんを、刑事という名だけで見方に付けれた。
あー。ありがとう。俺の罠に引っ掛かってくれて。
もう知っている。
確信している。
君はすぐそこに居るって。
“見ーっつけた!”
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作者名:nagome★ | 作成日時:2020年1月4日 23時