新・始まりはサッカーから？２【緑川リュウジ、基山ヒロト】 (ページ13)

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エイリア学園編11～木暮くん～ページ13

「申し訳ございませんでした。うちの部員がとんでもない事をいたしまして……」

漫遊寺中のサッカー部の人なのか、謝ってくる。

「うちの部員？」

「ってことは……」

『サッカー部！？』

「あいつがかよ」

「木暮っていうんですが、それが困ったやつでして……周りは全て敵だと思っているというか……」

悪戯が大好きそうな少年はどうやら捻くれているとのこと。

「敵？」

「ええ」

漫遊寺中のサッカー部の一人が木暮くんの過去を話す。

その後、ついでにイプシロンの襲撃予告のことを話した。
一緒に戦うと言ったのだが、断わられた。

次の日。

イプシロンが漫遊寺中に来た。
イプシロンのキャプテン、デザームは「六分で終わらせる」と宣言した。
そして本当に六分で終わらせた。

「待て！試合はまだ終わってない！俺たちが相手だ！」

「フッ。良いだろう」

円堂は正義感が強くすぐにデザームに突っかかる。
その結果、A達もイプシロンと試合をすることになったのだが……

「あの、木暮くんを出してください」

『木暮！？』

「お願いします！」

「分かったよ。音無。良いですよね？監督」

「好きにすれば良いわ」

「ありがとうございます！」

春菜ちゃんの申し出により、悪戯小僧の木暮も試合にでることになった。

「木暮くん、君にはDFをお願いするわ」

「俺がDF？」

「不服かしら？」

「いいえ。別にこだわってないからDFで良いです」

瞳子監督には何か考えがあるらしく、木暮をDFに配置した。

「雷門イレブン！漫遊寺中は六分で片ずけた。だがお前達はジェミニストームを倒した。その実力をたたえ三分で決着をつける。光栄に思うが良い」

そんなことをよそに、デザームはそう宣言すると試合を始めた。
三分経つ頃、木暮が回り必殺技みたいなものを出した。そしてボールを止めた。

ふと気がつくといつの間にかイプシロンがいなくなっていた。
木暮くんに気をとられているうちに消えたようだった。