本編 ６話 ページ6
「…赤井さん、ほんとに生きてたのね。」
「………ああ、久しぶりだな。璃。」
沖矢昴さんと名乗っていた青年が苦笑しながら
首に手を添えると、がらりと声が変わった。
沖矢さんの声は、明るくて好青年なイメージの
はずなんだけど、声が変わってからはクールで
ダンディーな低い声色に。
「ええ、久しぶりね。その容姿で、その声は、
正直、合わない気がするのだけれど。」
「ああ、俺も、そう思う。コレは、隣の博士と
そこにいるボウヤのおかげさ。」
ああ、この声、毎回聞くたびに思うのだけど、
イケボ過ぎじゃないかしら？
さっきの安室さんも、新くんも、コナンくんの
低い時の声も、かなり、イケボ過ぎるわ。
「ふふふ。それは、首に付ける変声機なのね？
博士、面白いものを開発したわね。」
「ああ、ボウヤの人脈は凄いな。まさか、君も
ボウヤの関係者だとは思わなかった。」
「……そう考えると、凄いわね。色々と。」
ＦＢＩの知り合いがいるだけでも、ある意味、
凄いことのはずなのに
私の目の前にいるのは、ＦＢＩの中でもトップ
クラスの切れ者で、最強のスナイパー。
そんな人とコナンくんは知り合いなのだから。
「…………って、それよりも、璃お姉ちゃん！？
赤井さんの知り合い！？なんで知ってるの？」
沖矢昴と偽名を名乗り、年齢も容姿すら変えて
この工藤邸に居候しているのは、赤井 秀一。
アメリカの、ＦＢＩ捜査官のスナイパーだ。
私が昔会った時は、黒い髪を腰あたりかしら？
それくらい長く伸ばしていたはずなんだけれど
今は短いらしい。
「…ええ、赤井さんは、昔からの知り合いね。
確か、前、お会いしたのは…去年…？」
「…ああ、璃とは、一年ぶりくらいだな。」
あー、そうそう！
確か、アメリカに行った時に遭遇したんだわ。
「昔からの知り合いだというのは分かったけど
なんで昴さんの正体を知ってるの？」
むぅっと拗ねるように私を見る、コナンくん。
まあ！そんな顔しても、可愛いだけよ？
「あら？貴方は私の素性を知ってるでしょ？」
「……ああ、そういうことか。なら、いいよ。」
ニコっとコナンくんに微笑んでみたらなんだか
納得してくれたようだ。
「ふふふ。赤井さん、もちろん、私は、貴方を
バラしたりしないわ。だから、お隣さん同士、
改めて、よろしくお願いしますね。」
「…ああ、よろしく頼む。」
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月姫@日向うさぎ(プロフ) - 琥珀さん» こちらこそ、さっそく、ありがとうございます！はい、頑張ります(*´∀`)♪ よろしくお願いします。 (2017年5月7日 19時) (
レス) id: a974538f12 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - 早速読ませていただきました！新しいシリーズ、ありがとうございます！これからも楽しみにしているので、投稿頑張ってください！！ (2017年5月7日 17時) (レス) id: 2ea1012c84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月姫@日向うさぎ | 作成日時：2017年5月6日 13時
