本編 ３７話 ページ37
今、私がいるのは、美術館の近くにあるビルの
薄暗い屋上の物陰。
その屋上で、璃は、とある人物を待ち構えて、
じっと身を潜めていたりする。
その場に表れる、満月のような静けさの中で、
音も無く、白いものが降りて来た。
「おや？どうやら、先客がいるようですね。」
かなり、気配を消してたはずなのに、気付いて
しまうなんて………！
さすが、怪盗KIDさんね？
「これは、これは、お美しい…！
初めまして。青薔薇のお嬢さん。」
ポンッと、KIDさんの手から出たのは、
綺麗な綺麗な青薔薇。
………あれ？あの時と、一緒？
「ふふ。ありがとう。聞いてたよりも気障ね。
お人好しで気障な怪盗さん。」
普通に、話し掛けて下さるなんて。ほんとに、
お人好しと言いますか。律儀な人ね。
やっぱり、この雰囲気、盗一おじさまに、よく
似ているわ。なんだか懐かしい感じがするの。
「お嬢さん、誰かのお知り合いでしょうか？」
「江戸川 コナン、って言えば、分かる？」
「ああ、名探偵の関係者でしたか。」
あ、KIDに名探偵って呼ばれてるの。新くん。
ふむふむ、実力をお互いに認め合ってるのね。
良いライバルを見つけたわね？
「怪盗さん、なぜ、私に、青い薔薇を？」
「貴女の目が青くて、綺麗だから、ですよ。」
「あの時と、本当に一緒ね。快くん。」
「………なんのことです？」
懐かしいわ。理由が同じだなんて。さすがに、
昔のことは、思い出せないかもしれない。
しかし、快くんと呼んだら、ちょっと、動揺を
してるみたい……？
「………いきなりだけど、コナンくんのライバルで
ある怪盗KIDさんに、ご提案があるの。」
「………なんでしょう？」
あ、怪しまれてる？いきなり、過ぎたかしら？
でも、こっちの方が、本題だから、ね。
「怪盗さん、私達と、手を組まない？」
「………………………………はい？」
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月姫@日向うさぎ(プロフ) - 琥珀さん» こちらこそ、さっそく、ありがとうございます！はい、頑張ります(*´∀`)♪ よろしくお願いします。 (2017年5月7日 19時) (
レス) id: a974538f12 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - 早速読ませていただきました！新しいシリーズ、ありがとうございます！これからも楽しみにしているので、投稿頑張ってください！！ (2017年5月7日 17時) (レス) id: 2ea1012c84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月姫@日向うさぎ | 作成日時：2017年5月6日 13時
