未来予想図 本編 6話 ページ6
ちなみに、俺と蘭の関係は、一時期
付き合ってはいたが、いろいろと
すれ違いが起き、今では幼馴染という
関係に落ち着いている。
その蘭と、服部の幼馴染で今は彼女と
なった和葉、そして、黒羽の幼馴染で
今は白馬の彼女となった中森青子さんは
市立大学へ行っている。
さらに、蘭の親友で京極さんの婚約者と
なった俺のもう一人の幼馴染の鈴木園子と
黒羽や白馬の高校の同級生の小泉紅子は、
お嬢様が通う私立の大学に通っているらしい。
「よし、まぁ久々に集まれたから、近状報告
なり、普通に会話なり、するか?」
こんなに集まるとは、さすがの俺ですら
びっくりだ。
ただ、このメンツで事件が起きないことを
俺は祈るしかない…。
「あ、俺さ、報告することあるぜっ♪」
黒羽が、マジックで白い鳩を出し、嬉しそうに
頭に乗せながら、素早く手を挙げた。
「じ、実は、僕もあるんだ。」
なんだか恥ずかしそうに世良も手を挙げた。
「ん?なんか嬉しいことあったのか?黒羽?
おまえ、珍しくポーカーフェイス崩れてんぞ。」
「ふぇ!?崩れてた!?気を付けないとっ」
ポーカーフェイス、ポーカーフェイスと慌てて
いる黒羽は珍しい。
まぁ嬉しいことを報告してくれんならいいか。
「まぁ嬉しいことあったんやったなら表情が
素直に出た方が良いんやけどなぁ」
「黒羽君がポーカーフェイス崩れるのは
珍しいですね。」
白馬だって、いつもの気障な顔な表情が
崩れているぞ。
まぁ、高校の同級生で、こん中では一番
付き合い長い悪友だからこそか?
「むーまぁ今回はまぁ良いけどよー。」
拗ねた黒羽も珍しい。ほんと何があったんだ?
世良は黒羽の隣でアワアワとしている。
「で、おふたりさん、何があったのかしら?」
志保が唐突に聞いた。
相変わらず直球に聞くんだな。
「じ、実はさー、俺…!」
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胡蓮二嘉 - いいですね!ただ、世良ちゃんの出番もっと増えれば良き。 (2020年5月29日 20時) (レス) id: 5a89568ca4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月姫@日向うさぎ | 作成日時:2017年4月22日 20時