【コナン】平和な未来予想図 前半

未来予想図 本編 １８話 ページ18

博士ん家から出て、俺ん家に入る。

「母さん、はかせー、いるのかあ？」

「おや、おかえり。
やっと帰って来たのかい」

書斎の部屋から、人がやってきた。

ただ、その人物は、母さんでも博士でも
なかった。

な、なんで、ここに…！？

「と、父さん！？母さんだけじゃなく、
父さんまで来てたのかよ！」

俺の両親は、母親だけじゃなく、
父親までもがかなり自由人だ。

アポなしで帰ってくることはしょっちゅう。

俺が中２ん時からアメリカに住んでいるから、
かれこれ６年、両親とは一緒に住んでない。

「それにしても、久々に会う父親にその言い草は
ないんじゃないのかい？」

しょんぼりした目をしてるが、これは演技だ。

「優作さん、お久しぶりです。」

「ハハハ。志保くん、久しぶりだね。」

…ほらな？

ケロっと表情変えやがった！

「父さん、また編集者から逃げてきたのか？」

世界的に人気な推理小説家。

だからか、この父親は、かなり忙しい。

〆切がギリギリになるまで、部屋に見張り付きで
缶詰になることだってよくある話しだ。

「いや、今回は、早めに仕上げてきたからね。
ただの休暇さ。」

ほんとか？そう言っておいて、実は逃げ出してきた
って時もあったから真相は分からないが…

「ふーん、だからいるわけね。
つまり、博士を呼んだのは父さんか。」

博士を母さんは家にあんま呼ばねーし、
ベルモットはあまり博士と親しいってほど
ではない。

ってことは、いつの間にか帰っている父さん
しかいねーじゃねーか。

「ああ、そうさ。よく分かったな。
最近、発明したのは何か聞きたくてね？」

「なるほど、ね。」

推理小説のネタにでも使うんだろうか？



「おー！新一君、志保君、おかえりなさい。」

「新ちゃん、志保ちゃん、おかえり〜♪」

「あら、ずいぶん早かったわね。」

なんだか、今日は、あちこちで賑やかだな。

「ただいま。あ、博士、これ、修理頼む。」

「お！これはコナンくんときのメガネじゃな？
まだ使っていたのかね？ワシに任せなさい！」

「Thank you！」

さっそく発明好きな博士は自宅に戻り、修理を
始めてくれるらしい。

ありがとよ、博士。

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