【コナン】平和な未来予想図 前半

未来予想図 本編 １５話 ページ15

三年前、コナンの姿で、同じ探偵の服部や、
俺と同じくらいの頭脳を持つ怪盗KIDの黒羽、
天才科学者の志保に出会うまでは、な？

さらに、頭脳レベルが同じくらいの、甘えの
対象にもなりえる赤井さんや降谷さんという
大人が現れなかったら

黒の組織相手に志保を庇いながらひとりで
立ち向かって、敗れていたかもしれない。

探偵やってる世良や白馬、ドジっ子の割には
洞察力のある本堂。他にも、たくさん…

コナンになってから会話の合う愉快な仲間達に
出会え、俺は世界が広がったように感じた。

そう考えると、いろいろ辛いことはあったが、
コナンになって良かったと思えるのだ。



「あれ？そういえば、４人共、僕達に何か用が
あるんじゃないのかい？」

っと、深く考えこんじまった。危ない危ない。

考え事があると、深みにはまりすぎるのが俺の
悪い癖だ。ほら、志保は、気付いて呆れた顔で
こっちを見てる。

「そ、その前に、お二人にどうぞっ！」

黒羽が何かをマジックでポンっと出した。

日常的にマジックするから、つい、タネを
明かしたくなる。

そんな視線に気付いたのか、黒羽は、呆れ顔で
俺を見た。探偵の性だから別にいいだろ？

「これはお土産かい？ありがとう。」

お土産の中にはフランス産の珍しいコーヒーと
紅茶が入っていた。

それを受けとるやいなや、降谷さんはキッチンで
何か準備をし始めた。

「そういえば、ベルモットはどうした？
来るんじゃなかったのか？」

あーそういや、ベルモットも来るって言って
あったっけ？

「あ、ベル姐さん、有希子さんと俺の母さんの
３人でお出掛けちゅー。」

「え、そうなのか！？ベルモットって、君達の
母親と仲良いのかい？？」

降谷さんが、意外そうに身を乗り出してきた。
赤井さんまで無言で驚いている。

まぁ降谷さんは、秘密主義者同士、
よくベルモットと会話していたからか。

「あー、俺の母さんとは長い付き合いの親友
らしいし、黒羽の父さんがベルモットの師匠
だから、その繋がりで、かな？」

そういえば、母さんとベルモットの出会いが
どんなだったか聞いてないな…

黒羽の亡き父親に弟子入りしたのは俺が
生まれる前だから２０年以上も前なのか？

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