24話 ページ24
「いい案じゃないか!さすがオスマン先生だな!」
「せやろせやろ〜!」
わしゃわしゃと頭を撫でられる。そろそろハゲそうだ。いやそこじゃない。
『いやいやいやいや!そんなの許されるわけないじゃないですか!私は!ただのメイドです!幹部様専属なんて無理ですよ!』
「でも、Aちゃんの意見も、俺らの意見も通るとっても素敵な案やと思うんやけど?」
『私のお姫様になりたくないって意見が通ってません!』
「そこは妥協してや?俺らも我慢しとるし」
『私にメリットがありません!』
「メリットはある。今よりずっといい暮らしが送れる。あぁ、お前の教育係のアン?と言ったか。彼女にもなにか礼をしないとな?」
アンの名前を出されグッ、と黙る。アンにはかなり世話になった恩がある。ここで私がうんと言えば彼女には相当な恩賞と称した何かが渡されるのだろう。
『アンの名前を出すのは狡いですよ…。…わかりました。受けます。』
「おお!では早速用意を…」
『しかし!条件があります。この事は幹部様方他、必要な方々にしか言わないでください。変に気を使われるのはもう懲り懲りです。あと、お姫様のお仕事以外は普通のメイドとして扱ってください。』
「ふむ…まぁいいだろう。では明日から仕事を頼む。今日はとりあえず幹部棟の案内と仕事内容の確認だ。」
『分かりました。よろしくお願いいたします。』
途端にわあっ、と場が騒がしくなる。ガヤガヤと私とオスマンさんの周りに幹部様方が集まってきた。
「改めてよろしくな!A!幹部専属メイドなんて初めて聞いたで。何するんやろな?俺の部屋掃除とかどうや?」
「ゾムの部屋はだめだよ。武器とか落ちてて危ないもん。俺の畑仕事とか手伝わない?」
「今度お茶会するめぅ〜」
「おいおい、姫様やぞ?もっと丁寧な言葉遣いにせんかい!」
「先輩も大概ッスよ」
一斉に話し出すためそこまで聞き取れないが、畑仕事は楽しそうだなぁ…と思う。慣れてるし。
『あはは、皆さんこれからどうぞよろしくお願い致しますね』
そういうと遠目から見ていたトントンさんが、
「ほれほれ、散った散った。仕事に行けやお前ら。今日暇なヤツおるか?姫さん案内せんとな」
「はーいはーい!俺やる!」
「僕!僕が案内したるで!」
「シャオロンは今日訓練!鬱は書類あるやろ!」
「俺できるよ」
と手を挙げたのはバッテンマスクのひとらんらんさんだった。
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@鬼 - まじ、推しが尊い(真顔)更新頑張って下さい!! (2021年5月3日 20時) (レス) id: 98b100c2bc (このIDを非表示/違反報告)
猫大好き - あー面白すぎ!私、ショッピ君にお姫様ってよばれたい!!!!!!!!ゆっくり更新してください (2020年8月22日 16時) (レス) id: 932515d6d7 (このIDを非表示/違反報告)
しゆ(プロフ) - ひゅうさん» ひゅうさんありがとうございます!そう言っていただけて本当に嬉しいです!これからも頑張ります! (2020年6月10日 12時) (レス) id: 83f7b97a4e (このIDを非表示/違反報告)
ひゅう(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!これからもがんばってください! (2020年6月9日 20時) (レス) id: 11002cd545 (このIDを非表示/違反報告)
しゆ(プロフ) - 一月鈴華さん» 一月鈴華さんコメントありがとうございます!楽しんで頂けて光栄です…!これからも頑張ります! (2020年6月4日 19時) (レス) id: e2bc21a10a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゆ | 作成日時:2020年6月1日 0時