戦争屋の短編集２ (ページ7)

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お風呂(tn)(微注意) ページ7

ガラガラと音を立てお風呂と扉を開く。

蛇口を捻りシャワーを適温にする。お湯を浴び体を濡らす。シャンプーを適量取って頭を洗う。

体を洗い終えて、41度に設定したお風呂に入る。肩まで浸かってふぅ…と息を吐いた。

ガラリと音がして扉が開く。見るとトントンが立っていた。

トントンはバスチェアに腰かけてお湯を浴びる。整髪剤で整えられたぴっちりとした黒髪が濡れる。シャンプーを手に取りガシガシと洗い、洗い流す。顔を上げて前髪を全部後ろに流す。

メガネをつけていないため顔が良く見える。凛々しく整った太めの眉、高い鼻、少し切れ長の目、そこに嵌るルビーの瞳、薄い唇は少し開いていて濡れた顔と相まって色っぽい。

じっとみていたため視線を感じたのか目だけをこちらに向ける。私と目が合うとその目を見開いた。ルビーがよく見える。

｢えっ｣

がたん！と音を立ててバスチェアか落ちた。腰を打ったのかいてっ！と声をあげて腰を押さえている。

｢すすすすまん！！！！入っとるの気付かんかった！！ほんますまん！すぐ出るから！！｣

慌てて出ていこうとする彼の手をパシリと掴む。

『いいよ、べつ。一緒入ろ？それとも私と入るの嫌？』

顔がぶわわっと赤くなる。

｢い、いや別に…嫌とかそういう訳ではなく…その…｣

と、チラと私の方を見る。

『私達付き合ってるんだよ？別に何も問題無いでしょ？』

うぐ…と言っておずおずとバスチェアに座る。

トントンがあまりに奥手すぎるため今までした恋人らしいことといえば、手を繋いだことくらいだ。童〇には少し刺激が強いかもしれないが、私だってもっとイチャイチャしたいのだ。

そんな時に訪れた絶好のイチャイチャチャンス。これを逃す私ではない。