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6会いたい ページ7

「久しぶり、雅治君」


「真知子さん…お久しぶりです」





ファミレスで待ち合わせをしていた俺と真知子さんは、二年ぶりに再会した。



当然、あいつの姿はない。





「背、伸びたわね。
もう高校生かしら?」



「はい、」




俺たちの会話に色はない。



あるのは静寂と、冷たい空気じゃった。




「…雅治君」



「…っ」





聞きたい、聞きたくない。



そんな矛盾した感情が生まれる。





アイツを求めて、アイツの面影を探して、やっと手がかりを見つけた。


それでも、なにかが俺を邪魔するんじゃ。





「あの子から、何も聞いてないわよね?」




あの子とは、アイツのこと。


そんなこと瞬時にわかるのに、俺は返事ができんかった。




「雅治君は、あの子のこと忘れちゃった?」



「…っ」




この人はアイツによく似とる。


ずるいんじゃ、わかっとるくせに。



俺が、アイツのことを忘れるなんてできるはずないぜよ。



できるなら、とっくにしとる。




どうしていなくなったんじゃ。


どうして俺になにも言わんかったんじゃ。



言いたいことは沢山ある。



でも、何よりおまんに会いたくてしかたないんじゃ。


おまんを抱きしめたくてたまらないんじゃ。


おまんを…





「ねぇ雅治君、まだあの子のことが好き?」



「…っはい」




好きなんじゃ、おまんが。

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ナツ - 泣きました。夢小説作品で泣くのはこのp作品が初めてです。SHINOさんは本当に「テニスの王子様」が好きなんですね!そうじゃないとこんなに素晴らしい話を書けませんもん。本当に素敵な一時をありがとうございました。 (2021年2月14日 17時) (レス) id: c58bd08887 (このIDを非表示/違反報告)
莉穂(プロフ) - 深い深い話で号泣しました (2017年7月27日 23時) (レス) id: cffddfdc0f (このIDを非表示/違反報告)
SHINO(プロフ) - 豆味噌さん» ありがとうございます。才能があるかは謎ですが、そんな風に言っていただけて本当に嬉しいです。全然自信のない作品なのでちょっぴり恥ずかしいですが、そう言っていただけると書いてよかったな、と思えます。本当にありがとうございました。 (2016年4月30日 21時) (レス) id: e7993006ee (このIDを非表示/違反報告)
豆味噌 - 感動しました。素晴らしい文の才能を持っていらっしゃるんですね。私は、立海が本当に好きで、この小説を見つけたとき本当に早くみたい!という気持ちがあってどんどん読み進めていました。良くこんな物語を考えられるなと思いました。本当にありがとうございます。 (2016年4月9日 17時) (レス) id: 5206a91115 (このIDを非表示/違反報告)
SHINO(プロフ) - 舞琴さん» 貴重な涙を、ありがとうございます。伝わっていたならすごく嬉しいです。私はまだまだ本当に未熟ですので、頑張りたいと思います。私が好きなのは幸村さんです。笑 仁王さんのは実質1つのようなものなので。笑 素敵なコメントをありがとうございました。 (2016年1月17日 18時) (レス) id: e7993006ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:SHINO | 作成日時:2013年11月5日 3時

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