【テニプリ】第二章！邪道ヒロイン伝説！！

邪道ヒロイン46 ページ6

「チッ、お前、足速すぎだろぃ！」

「お、お前もなっ……はぁ」




かれこれ10分走り続けた。

当然体力で運動部に勝てるはずもなく、私の息は乱れ始めた。


それに比べて、平然と走るトマト君。

何やら楽しそうだ。


そろそろ逃げきらないと、体力が……。



最後の力を振り絞って、私は走りだした。

ラストスパートってやつだ。





「おりゃぁああああああ！！！！」




雄たけびを上げながら、とにかく走った。

ただひたすらに走った。


そして、トマト君の足音は聞こえなくなる。






「はぁ……っはぁっ」



どうやら、逃げきったみたいだ。

着いた先は広場のような所。


授業が始まったのか、誰もいない。





あれ……。


これって、まずくないか？





「授業ぉおおおお！！」



トマト君の奴、それで急に消えたのか！


もう！なんで私がテニス部に振り回されなきゃいけないんだ！




マネージャーなんかやる気ないっつーの！！





もう本当、くだらない。

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