story37 ページ38
次の日。
_________ガラガラ
ゆっくりと教室のドアを開く。
昨日の1日だけでは、全く慣れないこの音。
そして、不愉快な視線の数々。
はぁ、とため息をついて静まり返った教室を歩く。
「おはよう」
椅子に手をかけようとすると、突然かかる声。
それは紛れもなく、女子のもの。
「おは、よう…」
振り返ると柔らかく微笑む、ごく普通の女の子。
戸惑いながらも小さい声で返事をした。
同性の子と話したのなんて、いつぶりだろう。
取引先くらいしか記憶にない。
「あ、突然ごめんね。
私、木山森子(きやまもりこ)。
自然感すごい名前でしょ」
クスクスと笑みを浮かべる彼女を見て、私は自分の中のファイルにアクセスした。
木山森子。
そんな名前は私のファイルにはない。
つまり、一般家庭の子。
この子と話しても、得にはならない。
……っ。
ああ、これがダメなのか。
家で人をはかって、利害でしか考えられない。
彼女の内面なんて、知ろうともしないで、得がないと判断したら、線を引こうとする。
「よろしく」
気の利いた言葉はでなかった。
家を抜きにした人とのコミュニケーションなんて、私には免疫がなさすぎる。
跡部や長太郎とは、違う。
だって彼女は女の子。
無碍にすることはできない。
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SHINO(プロフ) - 菫-sumire-さん» ありがとうございます。こんな私に憧れる要素があるか、わかりませんが、ありがたいです。本当に未熟で、読みにくい部分もあるかと思いますが、皆様に納得していただけるように頑張りたいと思います。とても温かいコメントをありがとうございました。 (2016年2月7日 13時) (レス) id: e7993006ee (このIDを非表示/違反報告)
SHINO(プロフ) - 梅田さん» ありがとうございます。キャラの特徴や性格は私なりに研究していたつもりです。なのでそう言っていただけると本当に嬉しいです。氷帝にとって跡部さんは絶対的な存在だと思うのでそれを表現できていてよかったです。素敵なコメントをありがとうございました。 (2016年2月7日 13時) (レス) id: e7993006ee (このIDを非表示/違反報告)
菫-sumire-(プロフ) - SHINOさんの小説、影から読ませていただいておりました。憧れるところなんて正直言い切れません.....他のどの作品も楽しみにしています。 (2016年2月7日 12時) (レス) id: dbfe85220f (このIDを非表示/違反報告)
梅田(プロフ) - それぞれのキャラの特徴を良く捉えた上での跡部至上主義な発言がとても好きです。とりあえずの完結、おめでとうございます。続編も楽しみにしてます。SHINOさんの作品ですから、SHINOさんのペースで進めてください。一ファンとして影ながら応援しております。 (2016年2月7日 11時) (レス) id: 78d0f2e1a4 (このIDを非表示/違反報告)
SHINO(プロフ) - ゆっきーさん» 返事がおくれてすみません!続きを楽しみにしていただけるのは、作者として本当に嬉しいです。ワクワクドキドキしていただける展開にしていきますので、よろしくお願いします。素敵なコメントをありがとうございました。がんばります! (2016年1月25日 22時) (レス) id: e7993006ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:SHINO | 作成日時:2014年7月26日 13時